シネマトゥデイ
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『重版出来!』と『真田丸』の視聴者もぜひ観に行って驚こう!

  • アイアムアヒーロー
    ★★★★

     バネが効いている。原作に則って、映画はヘタレな主人公を徹底的に追い込んで退路を絶ってゆく。そうしてギリギリまで弦を引き絞り、撓らせ、大きく弾いて“弓矢”を放ち、散弾銃から出る一発一発は観客のカタルシスへとつながっていく(メインの大泉洋、長澤まさみ好演! 有村架純の使い方はある意味、贅沢すぎるが)。

     佐藤信介監督はもともと、閉じた空間内の演出で冴えを見せてきたが、今回も「リピートされるロッカーでのシーン」の“溜め”が秀逸。現在、『重版出来!』でも筆が走っている野木亜紀子の的確な脚色も大きい。ヒーローの最後の表情に……「峠の我が家」には戻れぬエレジーも読み取るかどうかはあなた次第。

⇒映画短評の見方

轟 夕起夫

轟 夕起夫

略歴: 文筆稼業。1963年東京都生まれ。「キネマ旬報」「映画秘宝」「週刊SPA!」「クイック・ジャパン」「ケトル」「DVD&ブルーレイでーた」などで執筆中。著書に「轟夕起夫の 映画あばれ火祭り」(河出書房新社)、編著に「清/順/映/画」(ワイズ出版)、「好き勝手 夏木陽介 スタアの時代」(講談社)など。

近況: 取材・構成を担当した『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』がスペースシャワーブックスより発売中。またもやボチボチと。よろしくお願いいたします。

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