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まほの「ハリウッドへの道はどうなったの?!」

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■ 「トランクに入れて逃亡したんですよ」~まほちゃん衣装強奪事件

Q:映画以外のアメリカ生活はどう? お気に入りのお店とか。
M:L.Aに来た日本人が必ず行く“メルローズ”って所に住んでたんですけど、メルローズのお店の子たちとは全員仲良しただったんですよ。元旦那もメルローズのお店のバイトやってて。それで、暇な時はいっつもメルローズのお店でお買い物したり。私がお金ないの知ってるから皆値引いてくれるんですよ。裏からこっそりいらなくなったサンプル品くれたり(笑)。一番すごかったのはジャネット・ジャクソンの「Doesn’t really matter」のエキストラですね。

Q:ジャネットのエキストラ!?
M:友だちがやったんですけど、2人で撮影現場に行ってエキストラ用の衣装トレーラーに潜り込んで。

Q:何だか雲行きが怪しく……。
M:人がすごく多かったから。ささっと入り込んで10着くらい見つくろってトランクに入れて逃亡したんですよ。すっごく可愛いのとかいっぱいあって。

Q:じゃあ服には困らなかったんだ(笑)。
M:そうですね。ただ、カムイを生む時に全部置いてきちゃったので本当に後悔!

Q:まぁ、そんな感じで現場で働くようになったまほちゃんだけど、ただ働きってことは……実際、収入は?
M:大学を辞めたから、その分の資金を親から借りました。でも殆ど家賃で消えちゃうから、毎日オートミール食べたり、現場で出るご飯をガッツリ食べたり。向こうのケータリングって3種類から1つ選ぶってシステムなんだけど、3つとも全部食べたりしてましたね。

Q:全部!?
M:食べれるだけ食べてやろうって。この前、『BROTHER』のスタッフの人に久しぶりに会ったんだけど、「痩せたね~」て言われて(笑)。何せ今より8キロくらい太ってましたから。ポヨンポヨ~ンって。

■ 周りはWannaBeだらけ。“なりたい”ばかりで、“なる”人がいない。

Q:まほちゃんは監督を目指してるんだよね?
M:私はずっと監督をずっと目指してまして。脚本とかPAになってから見させてもらって、「こういう風に書くんだ」って。学校に行かないで現場で習ってて逆にすごく良かったと思いますね。

Q:「これが出来れば認められる」というようなモノはあるの?
M:ロスで……何だろう? ガッツさえあれば認められるっていうか。向こうの人ってだらしない人が多いんですよ。時間にもルーズで、それでクビにされたり。英語が全然出来なかったのに何で首切られなかったかというと、何事も20分前に着くようにしてたんです。他の人がタラタラしてる間に言われた言葉を調べて動いて、常に走っているように見せかけてた(笑)。そしたら「まほはすごい頑張った」って言われて。

Q:そういう頑張りが報われた時のエピソードを。
M: 一番うれしかったのは『BROTHER』の撮影の時ですね。あの時はインターンでただ働きだったんですけど、最終日に「すごく頑張ってくれたから」って、700ドルの小切手をもらったんですよ。もうそれが涙が出るくらいすっごくうれしくて!……全部酒代に消えたけど(笑)。

Q:妊娠して目指す道が変わったりは?
M:ちょうど妊娠発覚した時って、ハリウッドの体勢に嫌気が差してた時で。幹部の人たちはそこまで映画を愛してるっていうより、お金をすごく愛してる人が多くて。マリファナは皆やってるんだけど、コカインやってる人やすごく嫌な上司、マリファナと酒ばっかりなルームメイトとの毎日とか、そういう人間関係や周囲に嫌気がさしてて……そういう時にカムイを妊娠したんですね。

Q:その時どういう風に思ったの?
M:「あ、もうこの業界で学ぶことは学んだ」って。PAって、やっていると一生PAな気がするんですよ。助監督にはなれるんだけど、監督にはなれないっていうか。

Q:PAっていうのは?
M:プロダクション・アシスタントといって、日本でいうADみたいなものですね。ADならTVなんかでも「いつかはディレクターになれる」て言ってたりするけど、PAはそれが決まってなくて。この道10年、15年とか。

Q:まほちゃんがやっていたのは?
M:その下のインターンです。インターンになってもPAになっても、ずーっとこの道、生活をハリウッドで続けてたら私は一生このままだと思って。アシスタント・ディレクターの人も、ずーっとアシスタントをやっていて「いつか映画を撮りたい」だったんですよ。私はもう最初から映画を撮りたい人だったから。脚本や編集の仕方もだいたい見たし、後は自分で撮ってみようと思って。監督するなら1本作っちゃえ! って。でも、アメリカにいるとどこかの現場にいたりで中々そういうことが出来なくて。この子が出来たのはちょうどいいターニングポイントだったんですよね。

■ まほちゃんの新たな野望~ママさん監督への道

Q:映画はまだ続けたいという気持ちはあったの?
M:ありました。でも、もうPAとかはイヤ。映画の現場に出るのはすごくエキサイティングで楽しい。スターは目の前にいて友達にもなれるし、いくらでも面白いことはあったんですけど、自分のためになるかと言われると……。私は映画を監督したいのにそれが出来ないし、一生下働きのままだし。結局日本人ってことで下働きなんですよね。

Q:そういう所から一歩秀でる人は、どういう人なの?
M:いい脚本を持っている人ですね。自分で書いたり、撮ったり。マックとか持ってたらいくらでも作れるから。自分で監督したのをプロデューサーに見せて気に入られたり。それでも汚い世界だから思った通りに作れなかったり。

Q:それで出産で日本に帰ってきて?
M:アメリカに帰ろうとは思ってたんですよ。この子の親、ロビーの妻としても帰ろうとは思ってたんだけど、離婚がきっかけになって。でも、カムイが小さい時に1本ドキュメンタリーを撮れたから。「子育てしながらでも何とかやれるかも」って。それがすごい自信になりました。

Q:今度はママさん監督!?
M:野望が大きくなりました(笑)。映画の業界や学校に行きなおさなくても、なんとか1つの作品を自分で作れた、この子が小さいのに出来たっていうのが自信になって。下北沢で2日間上映会をやったら、アンケートも好評で。『おじいちゃんの焼き芋』っていう焼き芋屋さんのドキュメンタリーなんですけど。

Q:下北の短編映画館で上映したんだよね。
M:「トリウット」ていう所で。その時の評判が自分の中で自信になって。こうやって少しずつ作っていって、かむいが大きくなった時にハリウッドに戻れる日が来るかなぁって。今度は下働きじゃなくて、いろいろな所に自分の作品を出して認められたいって野望が(笑)。

Q:じゃあ映画の道はあきらめてはいない?
M:全っ然諦めて無いです! 監督を目標に。でも、他にもやりたいことはたくさんあって。人生一度きりだから。向こうの女性のプロデューサーって、独身だったり子供いなかったりするんですよ。そういう風にはなりたくないなっていう気持ちがあって。自分の子供とも遊びたいし、映画も撮りたいし。


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■ これからロスへ行く女の子たちに





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まほちゃんがインターンで参加した、北野たけし監督のバイオレンス&アクション・エンターテインメント映画「BROTHER」。

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