シネマトゥデイ

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映画短評

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  • LOGAN/ローガン
    最後にして最高。スーパーヒーロー映画が苦手な人にもお勧め
    ★★★★★

    1作目は脚本家のスト、2作目はダーレン・アロノフスキー監督の降板と、いろいろ困難に見舞われた「ウルヴァリン」シリーズが、有終の美を飾った。幅広い層へのアピールを狙うスーパーヒーロー映画には珍しく、R指定でいくという大胆な決断をした今作は、バイオレンスも過激でスリル満点だが、人間ドラマとしても優れている。スーパーヒーロー映画が苦手という人も、きっと感動するはず。ローガンが 行動を共にする少女ローラを演じるダフネ・キーンは、映画初出演の新人。セリフなしでも緊張感や、独特の変わった雰囲気を匂わせ、必要な時は攻撃的になるこの子の名演がなかったら、映画の成功はなかった。

  • おじいちゃんはデブゴン
    日本公開は有難いが、これじゃない感MAX!
    ★★★★★

    サモ・ハンが『グラン・トリノ』な設定で、『レオン』『アジョシ』な展開と聞けば、ある程度の予想はつくはず。だが、思うようにストーリーは転がらず、イラつくばかり。『ファースト・ミッション』『イースタン・コンドル』など、ドラマとアクションを巧く融合させた、かつての監督作とのギャップに驚きを隠せないが、それもそのはず。執行導演と脚本を中国大陸の人間が務めた“中国市場向け”ということで、香港映画独自の展開や笑いは皆無に近い。ゲストに関しても、今ではお目にかかれないチンピラ役を熱演するアンディ・ラウを除き、ムダ遣いの域。懐かしさだけで、関節技全開のクライマックスのバトルまで待つには、厳しい仕上がりだ。

  • ちょっと今から仕事やめてくる
    監督のドS演出は違う意味で必見!?
    ★★★★★

    関西弁をまくしたてる、謎めいたチャラ男キャラを演じる福士蒼汰は、確かに魅力的である。だが、彼に振り回される主人公の新入社員を工藤阿須加が「家売るオンナ」の延長線上で演じるのは、ちょっと違う感がある。ただでさえ薄っぺらい原作がさらに薄く見えるだけで、2時間の尺が持たないのだ。いくら吉田鋼太郎がイッたパワハラ上司を、黒木華が裏の顔しか見えない先輩を怪演しようとも、目立つのは成島出監督のドS演出ばかり。そのため、肝となる“いい大人が鞄を振り回して、横断歩道を疾走する”シーンさえ、苦笑で終わってしまった。しかも、ネタバレシーンが長すぎて、完全に某国の観光映画に見えてしまうのはいかがなものか?

  • ポエトリーエンジェル
    新鋭監督のエンタメ思考が決め手 
    ★★★★★

    地方都市を舞台にした、くすぶった若者を描いた青春映画といえば、今や有象無象状態。そんななか、本作がイヤミや湿っぽさを感じさせないのは、これまでもイジメなどの社会問題を描きながらも、エンタメに落とし込んでいた飯塚俊光監督の力量だろう。短編『チキンズダイナマイト』での縁とはいえ、ポスト濱田岳な岡山天音×お茶をこぼさない武田玲奈らを始めとするキャスティングに加えての、『がんばれ!ベアーズ』~『少林サッカー』系譜であるスポ根ドラマとしての醍醐味。しっかり作家性も垣間見れるが、『笑う招き猫』ではしっかり泣かせてくれた角田晃広が、竹中直人的な暴走キャラになっていたのは残念でしょうがない。

  • パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
    ノルウェー人監督コンビの才能が爆発!
    ★★★★★

    前作から6年ぶり、ウィルの息子・ヘンリーを主人公に迎えた仕切り直しのシリーズ第5作は、とにかく『コン・ティキ』の監督コンビがいい仕事をしている。シリーズの売りであるアトラクション性を継承しながらも、しっかり海洋アドベンチャーとしてのロマンを堪能させてくれるのだ。しかも、家族愛をテーマに、ジャックとバルボッサとの関係性やボトルシップとなったブラックパール号など、前作までの伏線をしっかり回収。『ワイルド・スピード』シリーズを意識したアクションや、『キング・オブ・エジプト』ファンならニヤリなシーンもあり、それでいてシリーズ最短の尺となる129分。シリーズ初となる4DXも体感したくなる仕上がりだ。

  • 帝一の國
    いい企画ですなあ!
    ★★★★

    遅ればせながら鑑賞。面白かった~。古屋兎丸の原作漫画をシンプルに再構成し(脚色上手!)、より「くっきり」した仕上がりに。アニメ的文体の実写版と言えるかも。その生命線&牽引力になるのが出力120%な菅田将暉の尋常なきオーバーテンションだが、彼の徹底性にキャスト全員がしっかり同期。快演・好演の嵐により「群像」としての魅力が沸騰している。

    一昔前なら『花より男子』的なイケメンパラダイス学園物でもあるが、狂騒的なパワーゲームに同時代性が濃く滲む。昭和設定でのエリーティズムの極端な戯画化を起点としつつ、今の日本の(無思想な)「政治」や「階級」のリアルにがんがんタッチするのだ(もっと辛口でもいいけど)。

  • 夜に生きる
    極悪非道に染まりきれない男が生き抜く感傷的な擬似ギャング映画
    ★★★★★

     禁酒法から大恐慌へ。20~30年代アメリカ「狂騒」の美意識は眼を楽しませる。ならず者がしのぎを削る、既存のノワールとは一線を画す。ベン・アフレック扮する男は、支配されることを拒んだ挙げ句、裏社会で自分の掟の下に生き抜こうとする。極悪非道に染まりきれない彼の表情は、反社会的というよりも、どこか厭世的。そんな主観が極められれば異色作になったはずだが、演出スタイルはあくまでもクライム映画風。ゆえに、権力や美女をめぐるロマンに欠ける、感傷的な擬似ギャング映画に見えてしまう。闇に生きる面々が役不足なのも痛い。アフレック監督作を愛する者としては、いくらでも擁護のしようはあるが、決して成功作とは言い難い。

  • ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー
    映画製作を裏から支えた職人夫婦の愛に感動
    ★★★★★

    多くの逸話を生むハリウッドからまたもや優れたストーリーが発掘された。絵コンテ作家&リサーチャーとして夫婦で映画製作に関わったハロルド&リリアン夫妻の山あり谷あり人生と多くの名画が交錯する構成はまさに60年代以降の映画史でもあり、映画ファンならグッとくるはず。数々の名場面を生んだハロルドの天性の構図力には目を見張った。また夫婦が交わした手紙やカード、会話から業界が愛した夫妻の堅実な姿を浮かび上がらせる監督がハロルドの教え子というのも感涙ポイント。確かな記憶で思い出を語るリリアンの率直さもチャーミングだ! ハリウッド版「やすらぎの郷」で余生を送る彼女が飾るハロルド作のクリムト風妻像も心に残る。

  • 光
    映画も一種の光だ
    ★★★★★

     まさに光の映画。さまざまな密度と硬度の光が、描かれていく。曇天に満ちる鈍い光。部屋に差し込む陽光のプリズム。夜の街灯の弱い光。降り注ぐ激烈な夕陽。その光の多彩な味わいをカメラが映し出す。
     そして映画もまた透過光という一種の光であり、本作は映画というものについての映画でもある。ヒロインの仕事は、視覚障碍者のために映画で起きていることを言葉で説明する「音声ガイド」の作成。その試体験をする視覚障碍者は"自分たちはスクリーンを見ることはないが、映画の中に入り込んでそれを体験する"と発言する。そのパラドックス。本作は、スクリーンを見るとはどういうことなのかという問いをまっすぐ突きつけてくる。

  • ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。
    台湾の女の子の愛らしさにノックアウト!
    ★★★★

    Facebookで知り合った男女が結ばれる過程は今どきの恋愛ドラマ風だけど、ヒロインのリンちゃんがキュートすぎて、同性ながらメロメロ。大好きなモギさんに向ける気持ちもいつもまっすぐで一生懸命、なんて健気! あることでギクシャクしちゃったモギさんと心が通じ、「今日こそ!」と頑張ったせいでくたびれて眠りこけちゃうシーンでは“ピュア”という言葉が頭に浮かんだ。JKでさえすれっからしな日本には見当たらない? 演じる簡嫚書は喜怒哀楽を全身で表現して好感度大。そんな彼女と絶妙のケミストリーを醸し出す中野裕太がまたいい。恋する男の微妙な機微をきちんと演じたことで物語にリアリティが生まれた。

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