シネマトゥデイ

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映画短評

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  • コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~
    自意識過剰でバカっぽいJKコンビが楽しい
    ★★★★★

    ハリウッド・システム内で自身の声を失う恐怖を描いた問題作『Mr. タスク』の続編だが、テーマやメッセージ性は特にない。ヨガで自分磨きするのが大好きで、将来はミュージシャンになりたいJK二人組みがコンビニでミニナチス軍団と戦う展開は、K・スミス監督のデビュー作『クラークス』に通じる部分もあり、ファンなら大喜びマスト。スミス監督らしいパンチの効いたセリフも満載だし、実生活でも親友なハーレイ・クインとリリー=ローズ・デップの息のあった掛け合いやスマホ依存ぶりはリアルJKを見ているようで実に楽しい。ジョニデに加え、ヴァネッサ・パラディも出演するなど脇役も豪華。とにかく大笑いできるのがいい。

  • パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
    賑やかで楽しい100%ピュアなアトラクション・ムービー
    ★★★★★

     ジョニー・デップが久々にジャック・スパロウ役に挑むシリーズ5作目は、とにかく終始一貫して賑やかなことこの上なし。文字通りジェットコースターのごときスピード感と、特大級スケールのアクション、人を食ったようなユーモアで存分に楽しませてくれる。
     『コンティキ』の監督コンビを起用したことも大正解で、海洋アドベンチャーに必要不可欠な夢とロマンも盛りだくさん。ジェフリー・ラッシュ演じるキャプテン・バルボッサがね、また最後の最後で泣かせてくれるんですわ。
     ただ、よくよく振り返ると中身は本当にたわいない。というか薄っぺらい。いわば、100%ピュアなアトラクション・ムービー。それはそれで潔いんだけれどね。

  • 身体を売ったらサヨウナラ
    挑発的なタイトルとは裏腹の軽やかさと清々しさが魅力
    ★★★★

     AV女優だった過去を暴露され、大手新聞社をクビになった女性の実話なわけだが、その題材や挑発的なタイトルから社会告発型のフェミニズム映画を連想すると、いい意味で期待や予想を裏切られるだろう。なんというか、非常に軽やかで清々しいのだ。『愛の新世界』にも似た印象を残す。
     いわば、セックスを通して人間や社会を考察し、女としての生き方を探求し、自身の本質と向き合っていく女性のエクスペリメンタルなマインド・アドベンチャー。随所に挿入されるAV関係者や風俗嬢のインタビューが価値観の多様性を浮き彫りにする。知性と透明感と大胆さを兼ね備えた女優・柴田千紘の好演も、ヒロインの人間像に真実味を与えて魅力的だ。

  • 世界にひとつの金メダル
    アスリートの根性ではなく、成長にフォーカス
    ★★★★

     スポ根映画というより、むしろ人間の精神的な格闘を見つめた力作。少々エゴイストである主人公が未熟さを脱し、アスリートとしてステップアップする、そんなドラマを核としている。

     重要なエッセンスとなるのは主人公と愛馬との関係。気性の荒い愛馬との歩みは、調教段階から勝負が始まる障害飛越競技の特殊性を物語るとともに、ひとりで闘っているのではないことを学ぶ主人公の成長を伝える。それこそが、この物語の肝と言えよう。

     アングルを変えながら飛越をじっくり見せる競技の場面も大きな魅力。ソウル五輪のクライマックスはしっかりしたドラマに支えられていることもあり、結果はわかっちゃいるが泣かされる。

  • ライフ
    びっくり正統派!
    ★★★★

    面白い! 序盤で『ZOMBIO/死霊のしたたり』ネタが出たところは『ゾンビランド』『デッドプール』の脚本家タッグ、R・リース&P・ワーニックらしいな~と思ったが、本編はストレートなガチ勝負。『エイリアン』直系のSFホラーとしての完成度をひたすら高めるトライアルに挑んだ趣だ。

    特に6名の宇宙飛行士のサバイバル・ゲーム的なスリルは吸引力抜群で、真田広之はどこまで生き残るか?ってことだけでもハラハラドキドキ。作り手が大切にしたのはリアル感、「サイエンス・ファクト」(科学的事実)とのことだが、宇宙空間の臨場感の精度において、『ゼロ・グラビティ』が全体の水準を随分押し上げたことを改めて確認させられた。

  • ぼくらの亡命
    「ぼくら」は「いま、ここ」に留まり続けるしかない。
    ★★★★

    ます特濃の主人公像が凄い。いわゆるキモメンのホームレスで、恐ろしい呪詛の文字でテントを覆う孤独な青年。彼の本質を一言でいうと、実は「ロマンティスト」ではないか。理想・夢想過剰ゆえに世俗とのノイズも強烈になる。そんな彼が恋愛を通してシビアな現実社会と対峙するのが本筋になる。

    彼の言う「亡命」とは何か。「此処ではない何処か」に逃げる事だ。それが社会的スペック皆無の男の妄言だと相手の女性はよく知っている。青年の焦燥と同期する後半の不穏な映像設計とサウンドスケープは圧巻! 『獣』二作の延長に当たる内田伸輝監督作だが、今回は社会のボトムを冷徹に見据え、格差や階級性の問題にも届く視野を備えていると思う。

  • ジーサンズ はじめての強盗
    賛否あるが、このタイトル好きです
    ★★★★★

    ”出オチ”ならぬタイトルオチ。
    まんまの事件が起こり、おそらく大方の人の予想通りの展開を迎える。
    でも、主演がオーバー80とはいえ名優3人衆。
    社会への怒りを軽やか、かつジェントルマンな手法で晴らす痛快コメディに仕上がっている。
    怒りの発端は理不尽な企業年金の打ち切りで、テーマは高齢者を敬う社会たれ。
    つまり、どこの国でも抱えている普遍的な問題だ。
    そんな世相を物語に盛り込み、娯楽に昇華させるのが上手いと脚本家名を見たら、
    今年の米アカデミー賞にノミネートされた『ドリーム』の製作・監督・脚本を手がけたセオドア・メルフィじゃないか!
    この名前、覚えておきたい。

  • 映画 山田孝之3D
    まんまとユニバースに巻き込む、カリスマによる虚実皮膜の77分
    ★★★★★

     テレ東『山田孝之のカンヌ映画祭』を全話視聴し、嘘と誠の境界が不明のまま放り出された者としては見届けねばなるまい。だが、山下敦弘監督爆死説も定かにならず、芦田愛菜との競演も果たされず、ただただ山田孝之の生い立ちや人生観に詳しくなる、インタビュー中心の77分。まんまと騙された感はある。“ツリー・オブ・ライフな”背景映像はともかく、エンドロールに最も3D効果は感じられたが、もしかしたらDは3つの単語の頭文字で、真の題名は『山田孝之 ディスカバリー・ドキュメンタリー・ドラマ』かもしれない。本作は、山田がカンヌ出品予定作『穢の森』への出資を断られた東宝の映像事業部作品。ますます虚実皮膜は曖昧になる。

  • コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~
    K・スミス監督とジョニデが家族総動員でバカやりまくり!
    ★★★★★

     ケヴィン・スミス監督が前作『Mr.タスク』に続いてジョニー・デップと組んだ本作は、お互いの愛娘を主役に据えた親バカムービー。娘たちの母親(はい、ヴァネッサ・パラディも出てきます)まで引っ張り出すという念の入りようだ。
     とはいえ、基本はC級おバカ路線。なにしろ、カナダのド田舎で暇を持て余した女子高生コンビが、バイト先のコンビニでチ●コ型…いえ、ソーセージ型のミニナチ軍団と戦うってだけの話ですから。下らないことこの上なし!
     いわば、スミス監督とジョニデによる家族サービス映画。娘たちを本気で売り出す気があるとは思えないユルサさは微笑ましいのだが、問題は金を払ってまで見る価値があるかだな。

  • ディストピア パンドラの少女
    英国流の静かな終末の光景が美しい
    ★★★★★

     ゾンビ映画も英国で創られるとこうなる。曇天の肌寒い大気の中、なだらかに広がる背の低い草の平原。それを少しずつ覆っていく静かな終末。人類は滅びていこうとしているがそれは人類の終焉なだけで、世界の終わりではない。その光景が美しい。夜の闇の中で巨大な樹木が燃え上がる。
     そしてヒロイン、10歳くらいの少女メラニーが魅力的。彼女の"異質かつ特殊でありつつ純粋"という設定は「ストレンジャー・シングス」の少女イレブンにも通じるある種の定番。メラニーのようなゾンビ感染症だが思考力を持つ子供たちは施設に収容されて実験材料になっているが、そんな彼らも教師の授業を受けている。そんな設定も英国流?

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