シネマトゥデイ

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映画短評

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  • スター・ウォーズ/最後のジェダイ
    もう一度、フォースの力を信じる気持ちになる
    ★★★★

     本作は「スター・ウォーズ」をファンのための映画であることから解放して、77年の第1作がそうだったように、誰もが心を熱くする物語として甦えらせようとする。そのために、原点である"希望"の物語に立ち返る。77年作同様、ベタに直球で感動のツボを狙い撃ちする。「スター・ウォーズ」とは何なのかを再確認させてくれる。
     それでいてそこに留まらないところに、本作の真髄がある。登場人物2人が別の形で、すでに築かれたものは超えられるためにあることを宣言する。映画はその宣言を実践し、従来のお約束をその通りには踏襲しない。原点回帰でありつつ、新しい。この監督が構想する新たな三部作が楽しみになる。

  • スター・ウォーズ/最後のジェダイ
    いろいろ盛りだくさんだが、これはマーク・ハミルの映画!
    ★★★★★

    2時間半の上映時間に、これでもかというほどいろんなことが詰まっている。登場人物も多く、とくにレイとカイロ・レンには深いストーリーが与えられるが、今作の核となるのはルーク・スカイウォーカー。「フォースの覚醒」ではちらりと出ただけだったマーク・ハミルが、再びこの役で「スター・ウォーズ」の話を引っ張っていくのを見るのは、感慨深かった。すごく新鮮かと言われたら、そうではないかもしれないが、楽しさも、迫力あるバトルシーンも盛り込まれていて、「スター・ウォーズ」ファンが求めるものをきちんとお届けする映画だ。

  • スター・ウォーズ/最後のジェダイ
    フォースの概念を押し拡げ世界観を更新した次世代のための神話!
    ★★★★★

     欺き続ける展開、目まぐるしく多彩なバトル、ユーモアも忘れないキャラの魅力的な描き込み。そのアプローチはSWの法則に囚われることなく自由闊達で、観る者の心を引っ掴んで振り回す。本作の核心は、ルーカスの呪縛から逃れ、世界観そのもののを更新したことだ。光と闇、ジェダイとシス…古き価値観を過去に追いやり、フォースの解釈を豊かに膨らませ、銀河に新たな秩序をもたらそうとする野心に満ちている。エピソード10~12へのブリッジも匂わせるライアン・ジョンソンのビジョンは、まさに次世代のためのSW神話。旧三部作世代としては、ルークと共に齢を重ねてきた40年の成功と失敗を振り返り、自身の幕引きに思いを馳せた。

  • ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~
    人間として真っ当な主人公のごとく、実話映画として真っ当な作り
    ★★★★★

    冒頭から、爆撃によって街に逃げ出す動物たち、彼らの死屍累々など、かなりリアルな描写が用意され、実話に忠実であろうという作り手の「本気」に圧倒される。動物園の隠されたスペースを使って、ユダヤ人を匿うこの物語は、彼らが見つかるサスペンスを描くというよりは、匿う側の夫妻のヒューマンドラマが強調され、感情移入しやすい作りだ。

    かつて名匠、アンジェイ・ワイダが描いたコルチャック先生(ユダヤ人孤児を助けようとした小児科医)の苦闘も挿入され、第二次大戦中のポーランドの実情が鮮烈に伝わる。戦争の記憶として存在価値の高い一作。このところ、ジェシカ・チャステインの主演作は安定感バツグンでは?

  • スター・ウォーズ/最後のジェダイ
    さらに激化する愛弟子騒動!
    ★★★★★

    これまでの監督作も、演出が設定の面白さに追いついてなかったライアン・ジョンソンだけに、その不安は的中した感アリ。予想通り『帝国の逆襲』オマージュはあるが、今にもRADWIMPSの曲が流れそうなレイとカイロ・レンの関係に、ただの面倒臭いジジイでしかないルークなど、「さんざん煽って、その程度か!」が続き、展開的にもほとんど進まず。ただ、昨今の角界騒動とムリヤリ結び付けて観ると、ちょっと面白い。“破滅の美学”も『ローグ・ワン』にかなわず、クドさも感じるほどだが、進化しまくるBB-8と旅するフィンと天童よしみ激似の新キャラ・ローズのエピソードはまずまず。とはいえ、ラブシーンの演出はやっぱり微妙だ。

  • 戦狼 ウルフ・オブ・ウォー
    リアル「ガルパン」おじさん襲来!
    ★★★★

    DVDスルーの前作『~ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊』は完全なプロパガンダ映画だったが、主人公が冒頭で人民解放軍を去ることもあり、今回はエンタメ色濃厚に! とはいえ、この濃厚さがケタ外れで笑える。1カット風の水中戦に、なにかといえばロケットランチャー発射。“アクション界の荒木飛呂彦先生”ことウー・ジンが「ガルパン」おじさんと化す戦車バトルと、ミリオタ歓喜の展開に、女子供お構いなしに殺しまくるブルータル描写もあり、裏でデヴィッド・エアーが演出してるんじゃないか、と思うほど。これが中国映画歴代No.1という怖さもあるが、『ワイルド・スピード』なオチまで、アドレナリン出まくり!

  • スター・ウォーズ/最後のジェダイ
    過剰な期待には、十分に応えていると思います
    ★★★★

    『フォースの覚醒』以上に、どこか最初の3部作のムード&テイストに近づいた感じは、シリーズファンにはうれしい。キャラクターの歯止めが効かない暴走もうまく物語に溶け込んでしまうのが、スター・ウォーズならでは。

    描かれる物語は短い時間で大して進まないが、にもかかわらず興奮が途切れないのは、各シーンの切り替えのテンポ、タイミングが的確だからだろう。ライアン・ジョンソン、監督として大健闘。

    ライトサイドとダークサイドの混沌がここまでドラマに生きているのもシリーズとして異例かと。ミレニアムファルコンの飛行の爽快感、心に残るセリフなど随所にときめき、揚げ足をとりたくなるシーンは少ないのではないか。

  • スリー・ビルボード
    ブラックなユーモアの奥で語られる、“許す”ことの美しさ
    ★★★★★

    主人公(フランセス・マクドーマンド)は、娘を殺した犯人を警察が挙げられないことに強い苛立ちをもつ母。口も態度も悪い彼女が、看板広告で警察のチーフ(ウディ・ハレルソン)を個人攻撃した時、彼の部下(サム・ロックウェル)は激怒。彼は、上司に忠誠心こそあれ、ろくに仕事もせず、いまだに母親と住んでいるダメ男だ。そんな彼らが衝突しあう中では、数々のダークなユーモアが生まれるが、予測のつかない物語が終わった時、残るのは、温かなフィーリング。そして思わず、「許す」ことについて考えてしまう。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ルーカス・ヘッジスら、その他の出演者も光る。

  • カンフー・ヨガ
    ジャッキー・チェンは、やはり優れたエンターテイナー
    ★★★★★

    ストーリーはお決まり。もともとおちゃらけたコメディを狙っているわけなので、いちいち言うべきではないのはわかっているが、ジャッキー・チェン演じる年配の考古学者が誰をもこてんぱんにしてみせたりとか、この出来事に関わるほとんどの若者が美男美女ぞろいとか、ありえないことだらけ。それはそれで良いとしても、話が凡庸で、新しいこともないし、なかば退屈したのだが、クライマックスのカンフーの戦いが楽しかった。カンフーの見せ場はそれより前にもあるものの、最後のこれは、とても良い。さらに、その後に、予測しなかった楽しいダンスのシーンがある。やはりチェンはエンターテイナーなのだと思った。

  • ビジランテ
    今年の日本映画ベストワンは入江悠オリジナル脚本監督作に決めた
    ★★★★★

     地方都市に凝縮された日本の苦悩。三兄弟は呪縛から逃れようともがいている。昭和の悪しき家父長制の後遺症から。蒼き闇夜の川に託される克服しきれないトラウマ。ショッピングモール建設の利権をめぐる政治の闇に、兄弟と周囲の生き様を交錯させ、外国人に対する排他的な現在を射る。相も変わらず欲望と暴力にまみれたこの国の暗部と格闘する入江悠のオリジナル脚本は、インディーズ魂と東映カラーの接合として絶妙だ。主演級3人のみならず、進んで闇を引き受ける篠田麻里子や、保守的な若者の危うさを体現する吉村界人の存在感が際立つ。題名は自警団のみならず、法を超えてでも醜悪さから身を守ろうと葛藤する三兄弟をも指すのだろう。

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