シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

映画短評

全4,233件中1~10件を表示しています。 Next »
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟
    西田店主があなたのお悩み解決!
    ★★★★★

    『イルマーレ』の発展形といえる設定だが、『余命1ヶ月の花嫁』の監督・脚本家コンビだけに、ある程度の出来は予想が付くだろう。西田局長…いや店主のお悩み相談を軸に、5つのエピソードが入り組んだ東野圭吾の原作をまとめた斉藤ひろしの脚本は、人情ドラマとしてクリアしているし、廣木隆一監督だけにベタな演出では観客に涙を強制しない。そして、物語のカギとなる劇中歌が、山下達郎が歌う主題歌にバトンタッチされる演出もなかなかだ。ただ、個人差はあるが、どこかバタ臭い部分はあり、好演している山田涼介のメイクや林遣都の歌、手塚とおるの表情など、やりすぎ感もある。というわけで、そういうツッコミをしない人向けといえる。

  • スイス・アーミー・マン
    死体と遊ぶなポール・ダノ
    ★★★★★

    『バーニーズ あぶない!?ウィークエンド』のようなベタなコメディかと思いきや、MV出身の監督コンビだけあって、スパイク・ジョーンズ&ミシェル・ゴンドリーの影響強し。そのため、初期設定ありきで、ハマらないとかなりキツい。無人島生活で、スイス・アーミー・ナイフばりな便利アイテムと化すダニエル・ラドクリフ演じる死体は、確かに面白いが、彼の怪演もポール・ダノによる受けの芝居ありきで引き立つのが分かる。そんな2人が終始イチャイチャし、明らかに腐女子向けな描写もあるなど、応援上映などで、カルト化しそうな気もするが、やはり脚本の弱さが目立つ。メアリー・エリザベス・ウィンステッドのキャスティングに★おまけ。

  • ソウル・ステーション/パンデミック
    まるで別人が撮ったような前日譚
    ★★★★★

    『新感染』の冒頭で、列車に乗り込んできたシム・ウギョン演じる“あやしい彼女”がヒロインの前日譚アニメ(もちろん、ウギョンが声の出演)。とはいえ、極上のエンタメだった『新感染』とは対照的に、ヒモ同然のゲス男から逃げ出す元風俗嬢のヒロインに、ひっそり死んでいくホームレスの第一犠牲者など、社会派アニメ作家としてのヨン・サンホ監督のガチ度が強い、クセのある仕上がりだ。もちろん、相変わらず単調で、キャラの躍動感が感じられないうえ、イヤ~なドンデン返しのオマケ付き。まるで別人が撮ったように見えるかもしれないが、これぞ監督の真骨頂! どハマリした後、来月公開の前作『我は神なり』で打ちのめされるのもアリ。

  • ユリゴコロ
    ラブ&デスノート
    ★★★★

    熊澤尚人監督が『ここさけ」を挟み、テイストが違う「過去編」「現代編」を撮っているだけに、2本の作品を観てるようなボリューム感。“イヤミス”とはいえ、結局のところラブストーリーである原作も、若干強引さもありながら、巧く脚色している。妙に気合いの入ったリスカや、ポール・バーテルもビックリ!なフライパン殺人など、ショッキングな描写もあるが、とにかく今村圭佑による撮影が際立っており、「過去編」の幻想的な映像美は女性ウケしそうだ。『ヒメアノ~ル』のプロデューサー陣だけに、佐津川愛美の使い方は今回も面白いが、やっぱり吉高! 『横道世之介』に続き、80年代の空気感を醸し出せる稀有な女優と再認識させられた。

  • スイス・アーミー・マン
    祝祭的な音楽が別世界に飛ばしてくれる
    ★★★★

     笑えるだけでなく、切なく、美しい。物語だけでなく、物語に寄り添う音楽がすばらしい。無人島で暮らす男が流れ着いた死体と友人になり、2人で森の中をさまよい歩くが、音楽はその"森の中に存在する音"と"身体から発せられる音"のみで構成。打楽器類と人の声だけが使われ、主演の2俳優も声を提供。祝祭的天国的かつ土着的な音楽が、別世界に飛ばしてくれる。音楽を担当したのは、米ジョージア州アトランタ出身なのにマンチェスターのバンドが好きでバンド名を決めた"マンチェスター・オーケストラ"のメンバー2人。監督はこのバンドやフォスター・ザ・ピープル、パッション・ピットなどの音楽クリップの監督コンビ、ダニエルズだ。

  • ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
    名演だけじゃない、ボブのセラピストぶりにも注目
    ★★★★

    『ねこタクシー』などの動物シリーズ好きとしては、
    ようやく時代が追いついてきたのかとほくそ笑んでいる。
    動物モノは擬人化するか、
    巧みに編集して動物の意思で物語が展開しているように見せるかのいずれかが主流。
    だが動物シリーズも本作も、
    虚構か実話かの差はあれど、基本的に猫はなにもしない。そばにいるだけ。
    でも猫によって人が変わるのだ。
    しかも薬物依存症にアニマルセラピーが有効かも?という実証例であり、
    医学的にも注目すべき映画なのではないだろうか。
    ただ、時折ボブ目線映像を挿入したことで”猫可愛がり”が過ぎた感がある。
    クールだけど情に厚い。
    そんなボブの魅力がより際立ったと思うのだ。

  • スクランブル
    クラシック・カーを狙う雨宮兄弟!?
    ★★★★★

    『ICE BREAK』で“ファミリー”入りしたスコット・イーストウッド主演のカー・アクションだが、『ワイルド・スピード』的パリピなカツアゲ系でなく、『ミニミニ大作戦』『バニシングin60″』的牧歌的な盗人系。デビュー作『トランジット』では犯人が乗るシボレーをムダに活躍させたアントニオ・ネグレ監督作だけに、ありふれたドンデン返しも入った脚本は二の次。“映画にはいい女とそれなりのアクションがあれば十分!”というリュック・ベッソンイズムを受け継ぐピエール・モレル製作の下、フェラーリ、ブガッティなど、クラシック・カー品評会としての見どころも用意し、及第点クリア。ただ、白Tなど、普段着フがラフすぎる!

  • あさひなぐ
    『幕が上がる』に通じる、あなどれない部活映画
    ★★★★

    『トリガール』に続き、英勉監督がまたやった! 一見“なぎなた版『ちはやふる』”を狙った企画モノに見えて、代役を極力使わず挑んだ緊迫の試合シーンなど、『幕が上がる』に通じる部活映画として見応えアリ。ドラマ「初森ベマーズ」に続き、乃木坂(つか、西野七瀬)が一見ギャップがあるスポ根と相性の良さを感じるなか、随所で先輩役の伊藤万理華の好演が光る。『トリガール』ほどのギャグ暴走はないが、角替和枝と江口のりこの「東京乾電池」師弟バトルなど、見どころも多し。ただ、続編を想定しているかもしれないが、一本の映画として、ヒロイン・旭の分かりやすい成長物語としてまとまってるかというと、やや疑問を感じる。

  • 50年後のボクたちは
    世界はもっと広いことを教えてくれる痛快な青春映画
    ★★★★

    一夏の冒険が大人にさせる。
    コレ、青春映画の王道。
    本作もそれに当てはまる。
    だが主人公は、学校のはみ出し者2人。
    学校と家庭に縛られて生きてきた2人に、
    どこまでも続く広大な大地が世界はもっと広いことを知らしめ、
    行く先々で手を差し伸べてくれる存在が、生きる自信と楽しさを教えてくれる。
    原作は独のベストセラー小説。
    それも納得の、今を生きる子どもたちにこそ届けたい作品だ。
    とはいえ車の無断借用をはじめ彼らは違法行為を次々犯すので眉をしかめる人もいるかもしれない。
    だが監督はラストできちんと、彼らなりのケジメを用意した。
    性の体験ではなく、”大人になること”の本当の意味がそこにあると思うのだ。

  • 奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール
    おしゃれサブカル雑誌なんていらない
    ★★★★★

    『モテキ』で『(500)日のサマー』にオマージュを捧げた大根仁監督だが、新作『ギフテッド』では家族をテーマに描いたマーク・ウェブ監督に対し、未だ“サマー”を引きずり、こじらせている様子だ。出版、ファッション業界あるあるな小ネタを挟みながら、大根監督は例によって、水原希子に惚れ込み、彼女の新たなエロさを引き出しているが、彼女が誰もが認める狂わせガール=あかりに見えるかというと、やはり個人差があり、コメディエンヌとしてもコラムニスト役の安藤サクラの方が一枚上手。また、恋の病が引き起こすストーカー展開も、『さんかく』など、吉田恵輔監督作と比べ、見劣りしてしまうなど、いろいろと薄っぺらい気がする。

全4,233件中1~10件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク