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『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』特集

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ダコタ・ファニングインタビュー | ジョン・ポルソン監督インタビュー
彼女との仕事はおもしろかったね。見た目は9歳の少女だけど、女優としてはエリザベス・シューやファムケ・ヤンセンと全く変わらなかったよ。彼女が女優としてとても洗練されているのは間違いないね。

あの年にしてすでに彼女はこの業界のトップクラスの俳優や監督たちと実に豊富な経験をしてきているんだ。スティーブン・スピルバーグにトム・クルーズ、ショーン・ペン、カート・ラッセル、ロバート・デ・ニーロ、デンゼル・ワシントンといったね。

仕事についてなにも知らない9歳の子と彼女を比べることは出来ないよ。彼女は映画作りのプロセスをよく理解しているんだ。ただ今回の作品が題材的にもテーマ的にもチャレンジングなものだから、僕もその点を忘れないように彼女を演出したよ。
ダコタは役者としてとても勘がいいんだ。そのシーンでなにが必要かをとてもよく理解していたね。でも役者が百パーセント映画全体を理解していることはありえない。次にこのカットがきて、そこにどんな音楽が入るかといったことは監督にしか分からないからね。それで時々、彼女に「これを忘れないでね」とか、「このシーンはまだ撮影していないけど、その前にこれをやる必要があるんだ」といった指示を与えていたよ。
映画の中で彼女が泣き叫ぶのを見たらそう思うかもしれないけど、実際の撮影はまた違うものだからね。でも彼女は独自のやり方で感情を盛り上げていくんだ。泣かないといけないシーンがあると、「あのシーンの撮影まで後どのぐらいかかるの?」って聞いてきて、それに合わせて徐々に感情を盛り上げていくんだ。本当に感心させられるよ。
最初は緊張したね。でもボブ(デ・ニーロの愛称)は直ぐに僕がやりやすいと感じるように振る舞ってくれたんだ。いい作品を作ろうとする彼の姿勢には感心したよ。どんなに優れた役者でも監督からの指示は必要なものなんだ。彼もそのことを分かっているから僕の指示に耳を傾けてくれたしね。でも彼が僕の言葉に反応して演技してくれるのを見ることができて実に興奮させられたね。
役者の演技が大事なのは変わらないね。役者が恐怖を感じていないければ、観客に伝わらないからね。照明もとても大事だよ。ビジュアルでムードを伝えるという意味でね。でも一番大事なのは音楽じゃないかな。スリラーは音楽が全てといってもいいほど大切だよ。音楽を入れるだけが重要じゃないんだ。どこに音楽を入れないかというのも同じぐらい重要だと思う。
家を舞台にした物語という意味で、「アザース」と「シャイニング」は欠かせなかった。撮影前に見ていろいろと参考にさせてもらったよ。どの監督も他の作品から刺激を受けるのは当たり前のことだしね。
「ザ・リング」はおもしろかったね。オリジナルの方も好きだよ。「ザ・グラッジ」も気に入っている。「アイ」もそうだけど今アジアからとてもおもしろい作品が生まれているよね。
取材・文:細谷佳史










ジョン・ポールソン監督
前作『プール』が全米ナンバー1ヒットとなり一躍注目を浴びたジョン・ポールソン監督。これまで『ミッション・インポシブル2』やヒュー・グラント主演の『泉のセイレーン』などで役者として活躍していたが、カンヌ映画祭でレイル・ドール賞を受賞した『サイアム・サンセット』で監督としてブレイク。新作『ハイド・アンド・シーク』では、ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニングといったトップスターと組み、M・ナイト・シャマランを彷彿(ほうふつ)させるツイストの効いたストーリーテリングに挑戦。メジャー監督としての可能性をさらに広げている。

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