(原題:Into the Wild)ショーン・ペン監督の最良作だ。92年夏。アラスカ州の山岳地帯で廃棄してあるバスの中から若い男の遺体が発見される。死因は餓死で、ヴァージニア州出身のクリス・マッカンドレスであるとの身元も判明した。彼は大学を卒業してから全国を放浪した後、春先からたった一人でアラスカの荒野に分け入ったのだった。実際あったこの事件を元にしたジョン・クラカワーのノンフィクションの映画化である。 粗筋だけを読むと、いかにも“自分探し”にウツツを抜かした若造がヘタ打って野垂れ死に、自己責任だか
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