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母の唄がきこえる (2013)

雪に覆われた、冬の長野。ある小さな鉄道会社の路線が廃止になると知り、東京から生まれ育った長野へと帰ってきた姉妹。車窓から広がる故郷の風景を見つめながら、彼女たちは仲違いしたままである父親、亡くなってしまった母、家族で過ごした日々を思い出す。その頃、路線廃止と同時に定年を迎えた鉄道会社の車両整備士である父親も、線路沿いを家に向かって歩きながら穏やかとはいえなかった家族の関係を振り返る。それぞれが家へと近づく中、彼らの胸の中に家族というものに対するある思いが湧き上がってくる。


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