画家、絵本作家のいせひでこは、東日本大震災の直後には甚大な被害を受けた被災地を描けなかった。ある日、彼女は震災で壊滅的な被害を受けた宮城県の吉田浜に、津波によって流されてきたクロマツの木を発見する。その木に呼び止められたと感じた彼女は、スケッチブックを取り出し……。