住まいはネットカフェの監督が製作費3万で撮った衝撃作! 野望は普通の生活【山形国際ドキュメンタリー映画祭】

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劇中で、納豆ご飯をくらう岩淵弘樹監督 - 『遭難フリーター』より

 開催中の「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で、今話題のワーキングプアー問題を、身をもって体験したユニークなドキュメンタリー『遭難フリーター』が、日本ドキュメンタリーの新作を上映する「ニュー・ドックス・ジャパン」部門で上映された。

 同作品を1人で作りあげたのは、宮城・仙台出身の岩淵弘樹監督(24)。岩淵監督は大学卒業後、あこがれの東京を目指して、まずは埼玉・本庄市で資金を稼ぐことに。平日は、某大手企業の工場で、時給1250円の単純労働をし、土日はインターネットカフェで寝泊まりしながら、東京で日雇いの肉体労働という日々。しかし、大学時代の奨学金約400万円と2003年に「人間の盾」としてイラクへ飛んだ際の渡航費50万円という借金の返済を抱えた身では、ちっともお金が貯まらない。映画は、そんな煮え切らない日々を、ビデオ日記としてつづったものだ。

 岩淵監督は「日雇いの派遣をしている間に“就職しない若者”の代表のようにマスコミの取材を受けた様子も映画に盛り込んでいるが、自分の言いたいことが伝わってないような気がして、このビデオ日記のように撮っていた映像を映画にしようと思いました」という。

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 製作費は約3万円。2か月かけて編集した初監督作が、映画祭に招待されるという快挙を成し遂げたのだが、岩淵監督は現在、地元に戻り、時給850円のフリーター中。

 映画祭参加用のポスターなどの制作費4万円と、山形までの旅費2万円を祖父に借金してやって来た。宿泊費を節約するため、ここでもインターネット・カフェのナイトプラン(9時間で1680円)で寝泊まりと、山形でも“遭難”中であることを激白。舞台あいさつでは「そこのネットカフェはシャワーがなく風呂に入ってません。今日は映画の上映で緊張して汗をかいたので、体がべたべたしています」と語り、場内の爆笑を誘っていた。

 現在、同作品の一般公開は決まっておらず、岩淵監督も映画監督になる予定はないという。「やっぱり生活が厳しいし、親に心配かけられないので、普通の企業に正社員として就職し、落ち着いた生活をしたい」と野望を語っていた。

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