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金熊賞決定!コンペ初参加のペルーの女性監督作『ザ・ミルク・オブ・ソロウ』

第59回ベルリン国際映画祭

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『ザ・ミルク・オブ・ソロウ』のクラウディア・ロッサ監督
『ザ・ミルク・オブ・ソロウ』のクラウディア・ロッサ監督 - Photo Yukari Yamaguchi

 2月14日夜(現地時間)、第59回ベルリン国際映画祭にてコンペティション部門の結果が発表された。最高賞である金熊賞はペルーからのコンペティション初参加作となる『ザ・ミルク・オブ・ソロウ』(英題)が獲得した。

第59回ベルリン国際映画祭 - コンペ作品紹介

 ペルーにとっての快挙を成し遂げたクラウディア・ロッサ監督は集まった記者団を前に全身で喜びを表現した。監督第二作目、しかも自身の故郷であるペルーの言い伝えを題材にした本作での受賞は喜びもひとしおだったに違いない。

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 審査員賞として与えられる銀熊賞は今回は2作品に与えられた。1つはマレン・アデ監督の『エヴリィワン・エルス』(英題)で、もう1つは会見の席で本日の主役として紹介されたアドリアン・ビニエス監督の『ジャイガンテ』(原題)だ。主役と言われた理由は、銀熊賞が今回の授賞式で、新人監督賞、同映画祭の創設者にちなんだアルフレッド・バウアー賞に続いての3度目の登場となったからだ。「目の前に熊がある、しかも小さい友達と並んであるなんて信じられない」とビニエス監督は熊をかたどった銀のトロフィーを前に三冠に輝いた喜びを語った。

 そのビニエス監督と賞をわかちあった、もう1人のアルフレッド・バウアー賞受賞者アンジェイ・ワイダ監督は「とても幸せだ。とりわけデビューとなる若い監督と一緒なのがうれしい」とコメントし、受賞作『スウィート・ラッシュ』(英題)の主演女優クリスティナ・ヤンダについて「彼女はその才能だけでなく、人生の一部をささげてくれた」と自身の辛い経験を映画の一部としてドキュメンタリーのように組み込んだヤンダをたたえた。

 ほかの主な受賞者は以下の通り。

監督賞 『アバウト・エリー』(英題)のアシュガル・ファルハディ

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女優賞 『エヴリィワン・エルス』(英題)のビルギート・ミニヒマイル

男優賞 『ロンドン・リバー』(原題)のソティギ・クヤテ

脚本賞 『ザ・メッセンジャー』のオーレン・ムーヴァーマンアレッサンドロ・カモン

芸術貢献賞 『カタリン・ヴァルガ』(原題)のサウンドデザイン、ガバー・エルデリーとタマス・スゼケリー

 また、ビニエス監督が受賞した新人監督賞はコンペティション作品以外も対象に、別の審査員によって選ばれている。同賞でスペシャル・メンション(特に名前を挙げる)とされたのが、『ザ・ガール』(英題)のフレデリック・エドフェルド監督。ほか、やはり別の審査員が選ぶ短編部門の金熊賞はデヴィッド・オライリー監督『プリーズ・セイ・サムシング』(原題)、銀熊賞がダニエル・エリオット監督『ジェイド』(原題)となった。(取材・文:山口ゆかり Yamaguchi Yukari)

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