全編一人暮らしの女性の部屋での営みを映す問題作!背水の陣でカメラ・ドール獲得したマイケル・ロウ監督

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カンヌ国際映画祭で新人監督賞にあたるカメラ・ドールを受賞したマイケル・ロウ監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 現地時間10月16日夜、第54回ロンドン映画祭でイギリス・プレミアが開催された『リープ・イヤー/Leap Year』(英題)のマイケル・ロウ監督に、プレミア翌日に話を聞いた。本作は、今年のカンヌ国際映画祭で新人監督賞にあたるカメラ・ドールを受賞している。

 「37歳で脚本家だったんだけど、この本は誰も映画化しない、自分以外に映画にしようという人間がいない、だから監督もしたんだよ」と話すロウ監督は、資金面でも苦労したという。画面に現れるのは、ほぼ全編一人暮らしの女性の部屋。だが、それが功を奏した。限られた空間内で限られた登場人物の間に起こる密度の濃いドラマになった。そのドラマの骨格をなすのがセックスシーンだ。主人公の女性と、そこを訪れる男性とのSM的なセックスが危うさを増し、限界点を迎えるかというときに、主人公が本当に望んでいたこと、Leap Year=うるう年が主人公にとってどんな意味を持っていたかが現れる展開は見事だ。

 最初から最後まで出ずっぱりとなる主演のモニカ・デル・カルメンは、主人公にリアルな生活感を与えている。「40人ほどオーディションして、モニカは30何番目かだったんだけど、僕は泣いてしまった。失礼して部屋を出たんだよ。それほどすごい演技だった」、「舞台で活躍してる女優だけど、『バベル』とかにも出てるんだよ。ほんとうに上手い女優だ」と大満足の女優が得られたことも作品の成功の要因となったようだ。

 「この主人公にはほんとうに愛着がある。あまりひどい目にはあわせられなかったんだよ」という監督が選んだ結末が、全体に流れる雰囲気から予想されるものとは違っていることも、作品にもう1つ深みを加えている。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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