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日本では公開延期の『世界侵略:ロサンゼルス決戦』が土日で30億円超の好成績 -3月14日版【全米ボックスオフィス考】

日本では公開延期の『世界侵略:ロサンゼルス決戦』が土日で30億円超の好成績 -3月14日版
今週第1位の映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

 先週末アメリカでは、テレビで絶え間なく報道される東北地方太平洋沖地震のニュースを見て心を痛める人々が無数にいたが、映画館の客足は衰えを見せず新作映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』が3,557万ドル(約30億2,345万円)の収益を上げて全米ナンバーワンとなった。(1ドル85円計算)

 3,417館・推定4,700スクリーンで公開されたこのSFアクション映画は、最近の類似ジャンル映画『スカイライン-征服-』に比べると、快調な滑り出しを見せた。映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』をほうふつさせる手持ちカメラ手法で撮影されており、もしこの作品が3D映画だったら酔ってしまう観客が続出したに違いない。配給会社ソニー・ピクチャーズの調べによると『世界侵略:ロサンゼルス決戦』の客層は、男性客が圧倒的に多く68パーセント、年齢層は25歳以上が55パーセントと発表されている。

 第2位は、先週の第1位から転落した映画『ランゴ』。40.6パーセントの降下率で2,260万ドル(19億2,100万円)の収益で、封切り後10日で6,821万ドル(約57億9,785万円)の総合収益となっている。

 大金をかけたPR作戦にもかかわらず初登場で第3位に甘んじたのは、映画『レッド・ライディング・フッド(原題)/Red Riding Hood』で1,401万ドル(約11億9,085万円)。映画『トワイライト』シリーズ第1作目の監督で大ヒットを飛ばしたキャサリン・ハードウィックが、吸血鬼ではなく今度はオオカミ男が出てくるこの作品でも監督を務めたが、結果はイマイチ。去年公開されたベニチオ・デル・トロがオオカミ男を演じた映画『ウルフマン』も合わせて、過去の狼男ものは吸血鬼ものに比べると興行収入がイマひとつなことから判断すると、人々はバンパイアの方に魅力を感じるようである。

 今週第4位は、全体的にどうも芳しくないマット・デイモン主演の映画『アジャストメント』で1,160万ドル(約9億8,600万円)。先週の第2位から45.2パーセントもの後退で、10日間での総合売り上げは元気のない3,860万ドル(約32億8,100万円)となっている。

 第5位は、こちらも大きな期待をしょってのデビューだったのにもかかわらずトップ3にすら食い込めなかったアニメ映画『少年マイロの火星冒険記 3D』で691万ドル(約5億8,735万円)。かたやヒット作となった映画『ノメオ・アンド・ジュリエット(原題)/Gnomeo and Juliet』が得たデビュー週末興行収入の4分の1強の収益だったということで、3D作品であることそして3,117館・約4,400スクリーンでの大型公開だったことを考えると、これはもうあちこちの業界紙で「最悪な結果!」などと書きたてられても仕方ない状況である。『少年マイロの火星冒険記 3D』は、去年公開された映画『アルファ・アンド・オメガ(原題)/Alpha and Omega』が保持していた3Dアニメの最低デビュー記録を更新して、ワースト3Dアニメ映画の歴代第1位となってしまった。

 さて次回のチャート予想だが、上位入りの可能性ある作品が数点見られる。まずはベストセラー小説が原作の映画『ザ・リンカーン・ロイヤー(原題)/The Lincoln Lawyer』だ。サミュエル・L・ジャクソンと共演した映画『評決のとき』で優れた演技力を披露して以来、どういうわけか近年は軽いラブコメばかりに出演していたマシュー・マコノヒーが久々に弁護士役に返り咲き、演技力を堪能させてくれるドラマである。アカデミー賞受賞女優マリサ・トメイ、ウィリアム・H・メイシー、ライアン・フィリップ、ジョン・レグイザモと演技派が脇をガッチリと固めているのも見どころ。

 2本目の話題作は、映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』以来快調なブラッドリー・クーパー主演、ロバート・デ・ニーロ共演の映画『リミットレス(原題)/Limitless』。普通の男が、謎の錠剤を飲むと何でも願いがかなえられるほどのパワーを得るのだがその陰には……というサスペンス・ドラマ。マシューの映画と一騎打ちになりそうだ。

 3作目は、映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』で名声を得たサイモン・ペッグ主演、『グリーン・ホーネット』などでおなじみのセス・ローゲンが声の出演を果たしたコメディー映画『ポール(原題)/Paul』。コミックおたくのイギリス人2人が、アメリカのエリア51の外で本物の宇宙人ポールと出会ってハチャメチャな冒険に巻き込まれていくというもの。『ショーン・オブ・ザ・デッド』でサイモンのルームメートを好演、いつも相棒役で貢献してるニック・フロストも出演しておりイギリス・コメディーのファンのみならずかなり笑える作品となっている。

 今回の東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げ、被災された方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、来週のボックスオフィス考をお送りするころには日本の状況が少しでも好転していることを心から祈るばかりだ。(文・取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)


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