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米ボックスオフィスにもやっと春到来!?かわいいウサちゃんが大活躍の新作が元気に全米第1位! -4月3日版

全米ボックスオフィス考

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日本では、8月に公開予定です! (映画『イースターラビットのキャンディ工場』より)
日本では、8月に公開予定です! (映画『イースターラビットのキャンディ工場』より) - (C) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』の製作チームがCGと実写を駆使して生み出した映画『イースターラビットのキャンディ工場』が3,754万ドル(31億9,090万円)をたたき出して今週の全米映画チャート第1位に輝いた。(1ドル85円計算)

 3,579館・推定4,700スクリーンで公開されたこのファミリー・コメディー作品は、近年の同種ヒット作で映画『スパイアニマル Gフォース』『ビバリーヒルズ・チワワ』にも差をつけ、ここのところ長い冬が続いていた全米映画界に、本作の主人公のイースター・バニー(復活祭のウサちゃん)同様、春を届ける使者となってくれた。

 さて、復活祭のウサちゃんに大きく差をつけられ第2位に甘んじてしまったのは、ジェイク・ギレンホール主演のサスペンス・アクション映画『ソースコード(原題)/Source Code』で、1,481万ドル(約12億5,885万円)の成績。2961館・推定3400スクリーンで公開されたのだがトップとは興行収入で2倍以上も差をつけられてしまい、ここへ来てまたジェイク主演の映画はどうも勢いに欠けるという定説がまたもや証明される形になってしまった。配給会社が行った観客調査によると、週末に映画を観に来ていた54パーセントが男性客、そして64パーセントが30歳以上の観客であったという結果が発表されている。

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 今週第3位は、去年アメリカで大ヒットを記録した低予算映画『パラノーマル・アクティビティ』の製作チームが手掛けたホラー映画『インシディアス(原題)/Insidious』で1,327万ドル(約11億2,795万円)の成績。2,408館で公開され、フィルム・ディストリクト社が初めて配給した作品となっており、この成績からすると同社の前途は今のところ順調といって良さそうだ。

 第4位は、先週の首位から57.7パーセント落下してしまった『ダイアリー・オブ・ア・ウィンピー・キッド:ロドリック・ルールズ(原題)/Diary of a Wimpy Kid: Rodrick Rules』で1,004万ドル(約8億5,340万円)の収益。シリーズ前作の映画『グレッグのダメ日記』と比べると2週目の落下率は続編のほうが大きかったものの、封切り後10日間の収益は続編の方が多く、計3,820万ドル(約32億4,700万円)となっている。

 トップ5最後は、先週第3位から38.2パーセントダウンの映画『リミットレス(原題)/Limitless』で931万ドル(約7億9,135万円)。封切り後17日の総合収益は5,551万ドル(約47億1,835万円)と、先月公開されたマット・デイモン主演のスリラー映画『アジャストメント』の17日総合売り上げを追い抜く勢いで、主演のブラッドリー・クーパーはスター街道をまい進中といったところである。

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 さて、以上の結果をさらりと聞いた時点では新作3本も健闘しており、いよいよ全米ボックスオフィスにも春の到来……と思われたのだが、実は雪解けはまだだったのである。

 去年4月最初の週末には映画『タイタンの戦い』『ホワイ・ディド・アイ・ゲット・メアリード・トゥ?(原題)/Why Did I Get Married Too?』 『ラスト・ソング』が封切られたのだが、今年も同じく新作3本が封切られたのにもかかわらず去年の同時期と比べると、約30パーセントも総合興行収入が落ちているという結果が出てしまったのだ。何とも厳しい冬が続いている全米ボックスオフィスだが、果たして雪解けはいつ来るのであろうか?

 ボックスオフィスの春到来を祈りつつ、次回のチャート予想に移らせていただく。上位有力候補筆頭を飾るのは、ラブコメ映画『アーサー(原題)/Arthur』だ。この作品は1981年に故ダドリー・ムーアライザ・ミネリ主演で製作され大ヒットした映画『ミスター・アーサー』のリメイク版だ。新たにアーサーを演じるのは、今週全米トップとなった『イースターラビットのキャンディ工場』で主役イースター・バニーの声も担当しているイギリスのコメディー俳優ラッセル・ブラントだ。今年のアカデミー賞でもプレゼンターとして登場するなど最近ハリウッドで人気急上昇中である。作品中、準主役で非常に重要な役割を占めているアーサーの執事ホブソンは、オリジナル版では名優ジョン・ギールグッドが好演していたのだが、新しいバージョンのホブソンは女優ヘレン・ミレンが演じている。放とう息子アーサーを仕切る辛口ホブソンと、ラッセル演じるアーサーとの絶妙な連係プレイがこの作品の大きな見どころとなっている。

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 2作目の話題作はスリラーアクション映画『ハンナ(原題)/Hanna』 。映画『つぐない』で13歳にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ「たシアーシャ・ローナンが幼いころから殺し屋として育てられたスーパー(?)少女のハンナを、エリック・バナが彼女の父親を、ケイト・ブランシェットがハンナを追う捜査官を演じる手に汗握る作品だ。

 5月の初夏大作シーズンを目の前に、何とかスランプを脱したい全米ボックスオフィス。果たして来週の動向はいかに!? (文・取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)

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