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光石研、親友役の田口トモロヲとの不仲説に「とんでもない、とても仲が良いですよ」と驚き顔

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左から光石研、森岡龍
左から光石研、森岡龍

 18日、テアトル新宿にて、映画『あぜ道のダンディ』で親子として共演している光石研森岡龍がトークショーを行い、撮影現場での裏話などを披露した。

映画『あぜ道のダンディ』写真ギャラリー

 お互いが照れ屋であるらしく、劇中のやや距離感のある親子関係同様、なんとなく相手の顔色をうかがいながら始まったトークショーだったが、いきなり森岡が「現場で(光石演じる宮田の親友役・真田を演じた)田口(トモロヲ)さんとしゃべってなかったですけど、仲悪いのですか?」と大胆な質問を投げかける。すると、数多くの作品に出演しているベテラン俳優の光石だが「撮影中はセリフの量が多く、それを覚えることでいっぱいいっぱいで、あんまり共演者の人たちと話ができなかったんですよ。仲悪いどころか(普段は)バンドの話とか、下北沢のお店の話とか……すごい仲良いですよ」とびっくりした顔で否定。一気に雰囲気が和む。

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 また、光石のすごさを聞かれた森岡が「すごいと思わせないところがすごい」と発言すると「それってすごくないってことなんじゃない?」と光石が突っ込み。慌てて「いや、常に平常心でいられるところがすごいんですよ」とフォローする場面も。光石のすごさを上手く伝えられず、もどかしい表情を浮かべる森岡だったが、光石は森岡自身が監督を務めた映画『ニュータウンの青春』に友情出演してもらっている間柄。森岡が光石を見つめる姿からは、役者として光石を大いに尊敬していることが伝わってくる。

 最後に光石が「小さい映画ですが、若いスタッフと俳優たちが、寝ずに作った大切な作品です」と感情を込めて語ると、森岡も「ぼくもこの映画が大好きなので、もっとたくさんの人に観てもらえたらうれしいです」と力強く作品をアピールした。

 本作は、石井裕也監督が男の“粋”を描くことにこだわって撮った人間物語。映画『博多っ子純情』以来、33年ぶりに映画主演を果たした光石研が、不器用ながらも家族とのコミュニケーションをとろうと奮闘するさまを好演。切なくも優しい男のダンディズムが胸に染みる。(磯部正和)

映画『あぜ道のダンディ』はテアトル新宿ほか全国公開中

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