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「ハルヒ」「かんなぎ」の山本寛、被災地への思い語る 復興支援アニメに「東北へのラブレターのような作品」

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山本節を封印、被災地への思いを語った山本寛監督
山本節を封印、被災地への思いを語った山本寛監督

 24日、東京ビッグサイトで行われた東京国際アニメフェア2012にて、東日本大震災のチャリティープロジェクト「Project blossom」の発表と、ショートアニメーション「blossom」披露イベントが行われ、監督の山本寛が登壇、震災の記憶を風化させないことを目的にしたという本作を披露すると共に、被災地への熱い思いを語った。

 イベント開始直前まで作品の納品作業を進めていたという山本監督は、開始およそ3分前にあわただしく会場に登場。ネットで議論を巻き起こすような直球トークで有名な山本監督だが、この日は客席に向かってあいさつをすませると、「面白いことを言おうと思って来たが、思いつかない」とコメント。そして「いつもの山本節ではない感じで話したい」と続けた。

 3日間徹夜をして間に合わせたというショートアニメーションは、海外人気アーティストのシガー・ロスの楽曲とのコラボ作品。震災と津波で荒廃した東北の大地に現地の老人らしき男が種をまき、花を植え、大地が復活していく様と、天使の翼を持った少女たちの交流をPV風に描いた作品となり、その感動的な内容に公開後は会場から盛大な拍手がわき起こった。

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 本作について、「東北に対してこれからお付き合いをしていく上でのラブレターのような作品」と表現した山本監督。仕上がりについては「まだまだ100パーセントの出来ではない。こうやって観るとちょっと追い込みきれないところがあった。被災地のことを思えば、もっと追い込むくらいの労力を投じなければならない」と厳しいコメントも。震災発生以後、9回にわたって被災地を訪問し、炊き出しなどのボランティアに参加した経験から、募る思いも強かったのか、発言の途中には声を詰まらせて涙ぐむ場面もあった。

 さらに「世界の子供たちに向けて震災を忘れるなと伝えたい。悲劇としてでなく、東北がこれからどれだけ奇跡の復活を遂げるかを目の当たりにして記憶していって欲しい」と願いを込めて発言。被災地をテーマにした作品作りがこれで終わりではなく、ここからはじまるんだという点を強く強調して会場を後にした。(取材・文 名鹿祥史)

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