ADVERTISEMENT

レズビアン&ゲイ映画祭オープニングはトム・フィッツジェラルド監督『クラウドバースト』

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
トム・フィッツジェラルド監督
トム・フィッツジェラルド監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 第26回ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭が開幕し、トム・フィッツジェラルド監督映画『クラウドバースト(原題)/Cloudburst』がオープニングを飾った。

 本作は、31年間連れ添ったレズビアン・カップル、ステラとドッティーの物語。老いて弱ってきたことに加え、2人をいまだに認めない親類縁者もいて、おまけにドッティーは目が見えないという、言わば三重苦の状況だ。最期まで添い遂げるため、同性婚が可能なカナダに向かう2人に、ヒッチハイカーの青年が絡むロード・ムービーとなっている。「これは2人の美しい、ちょっと年のいった女性によるロマンチック・コメディです」とフィッツジェラルド監督が紹介するように、老いや死を見すえながら悲壮感はなく、笑えて、しみじみと見終えられる。カップルを演じるのは2人のオスカー女優。80歳のオリンピア・デュカキスがステラを、67歳のクリスティン・ブースがドッティーを演じ、まだまだ達者なところを見せる。大ベテランの2人を相手に、ヒッチハイカー役の新人ライアン・ドゥーセットも好演している。

 「わたしは目が見えないレズビアンです」と自己紹介し、ブースの演技を称えた観客に、フィッツジェラルド監督は「そう言ってくれてありがとう。この映画の資金集めをしている時、みんなに『そんな映画の観客がどこにいる?』と言われて、『たくさんの目が見えないレズビアンが、この映画を好きになるよ!』と答えたんだ。ほら、ここにいた」と喜びを表わした。だが、もちろん、目が見えないレズビアン以外でも、この映画を好きになる人はたくさんいるに違いない。

ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭は4月1日まで開催予定。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

ADVERTISEMENT
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

おすすめ映画

ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT