ロンドンっ子、寺山修司特集を満喫!

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みんなでくぎ打ち! - 右端は森崎偏陸 - Photo:Yukari Yamaguchi

 アバンギャルド劇作家として知られる寺山修司の特集が、イギリス最大の現代美術館であるロンドンのテート・モダンで開催された。映画とパフォーマンスを組み合わせた『ローラ』と『審判』が上映され、製作された1970年代当時と同じパフォーマー森崎偏陸が登場。観客もパフォーマンスに参加するなど盛り上がりを見せた。

 『ローラ』では、しどけない姿の女性たちが画面から観客を挑発、それに応える形で観客席にいた森崎が進み出たかと思うと画面に飲み込まれ、登場人物の一人となる。最後には画面から素っ裸で吐き出され、そそくさと退場して笑いを誘った。

 打ち付けられるくぎがモチーフになっている『審判』では、最後に映画の中に現れる白い壁が、そのままスクリーンの白い壁となる。そこに森崎が登場しくぎを打ちつける。数人があらかじめスクリーン下に散らしてあったくぎとハンマーを取り森崎に続くと、次第に観客席からもくぎ打ちに参加する人、それを写真に収める人などが出て、スクリーン前は大盛況となった。最後のタイトルバックが流れ始めても、かまわずくぎが打ちつけられ、タイトルバックが終わった際には、歓声と拍手が上がった。初演から約40年を経てもなお、新鮮な爽快(そうかい)感を与えるフォーマンスとなったようだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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