「北の国から」の脚本家・倉本聰、「3.11後に僕たちは二つの岐路に立たされている」と熱弁

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倉本聰、熱弁

 「北の国から」の脚本家・倉本聰が20年前に執筆した幻の脚本をドラマ化した「學(がく)」のDVD発売記念イベントが3日にカナダ大使館で行われ、倉本がファンとティーチインを行った。

 本作はWOWOW開局20周年記念番組として制作されたドラマ。はからずも大罪を犯してしまった孤独な少年・學(高杉真宙)が、祖父の信一(仲代達矢)にカナダの大自然の中へ連れられ、旅の中で生きることの原点を見出していくというストーリー。子どもがコンピューターに心を蝕まれ、本来の人間味を失ってしまう当時の世相へ危機感を持った倉本が、警鐘を鳴らすべく執筆した社会派作品だ。

 この日、作品上映後に登場した倉本は「この作品を書いた20年ほど前には、コンピューターゲームがはやりだして、いろいろな少年犯罪が起きていた。あの頃より今はさらに情勢が悪化しています。この作品は現代の日本によりあっていると思います」と強調した。

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 また、劇中では、仲代達矢演じる祖父が切腹自殺する衝撃的なシーンがあるが、祖父の死をあのような形にした理由を問われると「今は人間の死というものが軽く、ゲーム感覚になってしまっていると感じている。祖父が主人公の學に、バーチャルではない本当の死というものを見せたいと望んだためああいう形になったのです」と生々しい死の描写にこだわった理由を説明した。

 さらに、「3.11後の日本において、文明と自然の付き合い方をどのようにすべきか?」と問われると「今、僕たちは二つの岐路に立たされている。一つ目は、また新たな原発事故が起こるリスクを受け入れてでも、贅沢な暮らしを続けること。二つ目は、経済力が落ちるのを覚悟して、(原発にエネルギー依存しなくてもやっていけるよう)暮らしを昔に戻してみることです。どちらにするか選択する時期なんですよ」と真摯(しんし)に語りかけていた。(古河優)

DVD「學」はポニーキャニオンより発売中

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