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水谷豊&伊藤蘭、23年ぶりにそろって会見!夫婦役に「ああ、ついにこのときが来たな」と感慨にひたる

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和やかなムード漂う『少年H』の撮影現場にて
和やかなムード漂う『少年H』の撮影現場にて

 水谷豊伊藤蘭が夫婦初共演を果たした話題の映画『少年H』の撮影現場会見が14日、茨城ワープステーション(茨城県つくばみらい市)で行われ、水谷、伊藤のほか、この日明らかになった出演者の吉岡竜輝花田優里音小栗旬國村隼岸部一徳、メガホンを取った降旗康男監督が出席した。水谷と伊藤がそろって取材に応じたのは、1989年の結婚会見以来、23年ぶり。また水谷は、テレビドラマ「事件記者チャボ!」以来28年ぶりで、結婚後初めてとなる伊藤との共演について、「いつかこんな日が来たらいいなとは思っていたのですが、ああ、ついにこのときが来たな」と感慨をあらわにした。

映画『少年H』撮影現場フォトギャラリー

 上下巻合わせて340万部超えのミリオンセラーとなった妹尾河童の自伝的小説を映画化した『少年H』。戦前・戦中・戦後の揺れ動く時代を背景に、家族のきずなや人の生き方をドラマチックに描いた作品だ。本作で水谷は、洋服の仕立て職人で店を営む妹尾盛夫、伊藤はその妻で熱心なクリスチャンでもある妹尾敏子を演じている。盛夫と敏子の息子で物語の柱となる少年Hこと肇には、NHK連続テレビ小説「カーネーション」の吉岡竜輝が抜てき。また妹の好子を同じく「カーネーション」に出演した花田優里音が演じる。

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 原作者の妹尾が「本物とそっくり」だという妹尾洋服店のある通りに、1936年製の高級車パッカードが走るなど、昭和の香りたっぷりに再現されたオープンセットで行われた会見。出演者はそれぞれ劇中衣装で登場し、前日に撮影現場入りしたという水谷は「柔軟に、意思を持ってやりたい」と思いを語り、大部分を撮り終えたうどん屋の兄ちゃん役の小栗は「おかもちを持って、ちゃんと自転車をこげるように毎日頑張っています。……(それが)意気込みです」と笑いを誘った。

 子役の吉岡と花田が「いい家族を演じたい」と話せば、そのかわいさに場が和み、「いい雰囲気なんです」と水谷がフォロー。そんな水谷も、結婚会見以来23年ぶりに伊藤とそろって報道陣の前に出たことについて「なるべく考えないようにしている自分がいますね」と照れ隠し。このコメントに笑みを見せた伊藤は「もっと気持ちがハチャメチャな感じになるかと思っていたのですが、意外なほど自然でいられるので、自分に驚いています。ずうずうしくなってきたのかな、なんて思ったりして」と愛嬌たっぷり。

 息の合った二人は、物語の舞台が神戸ということで関西弁のセリフに挑んでいるが、大阪出身の國村と京都出身の岸部がそろって「違和感ない。完ぺき」と太鼓判。家では練習や台本の読み合わせなどは行っていないそうだが、伊藤は「結婚した当初は結婚自体が喜びだったのですが、同時にもう一緒に仕事をすることはないんだろうなという残念な気持ちもあったので、こうして撮影に通っている毎日が本当に感慨深いですね」と喜びをにじませた。「みんなが個性を発揮してくれているので、面白い映画になるのではないかと思っています」と降旗監督が手応えを語った本作の撮影は、6月末まで行われる。(編集部・小松芙未)

映画『少年H』は2013年夏、全国東宝系で公開

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