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常識はずれの上映時間5時間30分!伝説のテロリストの素顔に迫るの衝撃作!ラテン男のフェロモンムンムン100%!

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カルロス、私を抱いて!
カルロス、私を抱いて! - (C) CAROLE BETHUEL / JEAN CLAUDE MOIREAU / PATRICK SWIRC / FILM EN STOCK / CANAL+

 1970年代から1994年に逮捕されるまでの20年にわたり、数々のテロ事件に関与したといわれる伝説のテロリスト、「カルロス」ことイリッチ・ラミレス・サンチェスの激動の半生を、5時間30分の3部構成でつづった映画『カルロス』がついにお目見えする。

 本作で主人公の全盛期から没落期までを、激しい肉体改造もいとわず体当たりで演じたのは、『チェ 28歳の革命』などで注目されるエドガー・ラミレス。偶然にもカルロス同様ベネズエラ出身で、同じ名字(ラミレス)を持つ彼は、劇中で一糸まとわぬオールヌードも披露し、孤高のカリスマテロリストとして生きる男の複雑な心情を見事に体現してみせた。

 今もまだその全貌が謎に包まれているカルロスの半生を、史実や報道をベースに撮り上げたのは、映画『夏時間の庭』などで知られるフランスの若き名匠オリヴィエ・アサイヤス。1974年のロンドンでのイギリス経済界の実力者殺害未遂事件に始まり、テロ14件、殺害者83名、負傷者100名以上の事件に関与したといわれる国際テロリストの足跡を、当時の緊張感そのままにダイナミックに描き出す。

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 複数の名前と身分を使い分け、5か国語を流ちょうに操りつつ、ヨーロッパや中東を股に掛けて飛び回るカルロスを陰で支えていたのは各国の美女たち。明日をも知れぬ命と知りながらも、イケメン&マッチョのカルロスが放つ、ラテン男のフェロモンムンムンの危険な魅力に惑わされてしまう気持ちもよくわかる。素人娘にテロ仲間や娼婦(しょうふ)に至るまで、誰彼かまうことなく押し倒さずにいられない彼は、性に関しても自由を謳歌(おうか)した時代の超肉食系男子の典型ともいえる。

 オランダ・ハーグでの日本赤軍によるフランス大使館人質監禁事件を描いた第1部から、ウィーンでのOPEC(石油輸出国機構)人質事件を描く第2部、そして時代の変化により殺し屋に成り果てた第3部と、各国で暗躍した男の生きざまに、人生の光と影を見る。(文:平野敦子)

映画『カルロス』は9月1日より渋谷シアター・イメージフォーラムほかにて5週間限定公開

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