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1年前は予想もしていなかった!『かぞくのくに』アカデミー賞日本代表に井浦新も感慨深げ

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アカデミー賞日本代表選出の喜びを語った井浦新
アカデミー賞日本代表選出の喜びを語った井浦新

 映画『かぞくのくに』アカデミー賞日本代表作決定記念舞台挨拶が15日、テアトル新宿にて行われ、監督のヤン・ヨンヒをはじめ、出演の安藤サクラ井浦新村上淳省吾が喜びを語った。

映画『かぞくのくに』フォトギャラリー

 在日2世の兄妹の関係を中心に、家族の絆を描いた本作は小規模公開ながら、評判が評判を呼び、先日には第85回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に決定。女性監督作品が選出されるのは史上初であることも話題になった。

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 日本代表選出について「宝くじをつかんだ気分です」と率直な心境を明かしたヨンヒ監督は「びっくりしました。まだ驚き中です」と笑顔を浮かべる。だが最終的にノミネートされるのは、世界中からエントリーされた70~80作品のうち、わずか5作品。それだけに、ヨンヒ監督は「でも、代表になったからといってまだあの場所に行けるかはわからないんです」と慎重な構えを崩さなかった。

 来月に行われる第17回釜山国際映画祭でも、本作は上映される。ヨンヒ監督は「韓国での初お披露目になります。向こうでの一般公開も決まって、わくわくです」とコメント。主演の安藤も「韓国の方が観て、どう思うのか。とても不思議な感じがします」と胸を高鳴らせている様子だった。

 また、共演の井浦は「1年前は映画祭とかそういう空気はゼロだった。1年後にこんな形で立派に公開できて光栄」と感想を述べ、ヨンヒ監督に「おめでとうございます」と壇上で挨拶。これに応えて、ヨンヒ監督は「何にもないところから作って、作品によって自分が引き上げられている気がします。ダメだろうかと思っていた頃が懐かしい」と舞台挨拶を締めくくった。 (取材・文 名鹿祥史)

映画『かぞくのくに』はテアトル新宿、シネマート新宿ほかにて公開中

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