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2012年は妊娠&出産ブーム!専門医が「震災が影響」と分析

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映画『理想の出産』より
映画『理想の出産』より - (C) 2011 GAUMONT-MANDARIN CINEMA

 熊田曜子ギャル曽根中澤裕子など、2012年は有名人の出産に関するニュースが相次いだが、最近の産婦人科事情をよく知る、霞が関ビル診療所婦人科・丸山綾医師が、昨今の妊娠・出産ブームについてコメントした。

映画『理想の出産』フォトギャラリー

 丸山医師は、この妊娠・出産ブームには2011年に起きた東日本大震災が影響しているだろうと分析する。「大震災という悲劇を体験したわれわれが、この先何が起こるかわからないという現実を目の当たりにし、人生における優先順位を考える人が増えた結果ではないでしょうか」。

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 しかし、産婦人科医として最近、妊娠・出産するカップルに関して気になる点があるという。それは不妊治療も含め、男性が妊娠・出産に対して「ひとごと」だと思っている傾向がある点だ。「自分のパートナーと子どものことなのですから、ひとごとのわけはありません。妊娠・出産自体は女性しか経験できませんが、男性がそれをサポートすることは可能であるし、女性はそれを必要としています」。

 そこで、男性が妊娠・出産に協力的ではない理由を尋ねると「男性は仕事、女性は子育てというような、昔ながらの日本の文化の影響ではないでしょうか」と丸山医師。そのあたりの事情に国境はないようで、フランス映画『理想の出産』でも、ヒロインのリアルな妊娠、出産、子育ての体験が赤裸々に描かれている。劇中で、子どものために映画監督志望のフリーターから一転、会社勤めを始めた父親は、仕事で疲れて赤ちゃんの夜泣きにも対応できず、家庭を守る母親は孤独感を募らせていくのだ。

 丸山医師は、これから妊娠・出産を経験するカップルには、妊娠、出産、子育ての過程を共に協力することが必要だと語る。愛を育んだカップルが、やがて妊娠から子育てという掛け替えのない体験をし、本当の家族になっていく姿を映し出す映画『理想の出産』には、これからのカップルの未来が託されている。(文:平野敦子)

映画『理想の出産』は新宿シネマカリテほかにて全国公開中

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