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テレビ界と映画界の両方で活躍する注目の俳優クリス・メッシーナが主演する新作とは?

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トム・オブライアン
トム・オブライアン

 映画『デビル』で主演し、テレビドラマ「ザ・ニューズルーム(原題) / The Newsroom」などでも活躍する注目の俳優クリス・メッシーナの新作『フェアヘイヴン(原題) / Fairhaven』について、出演/脚本/監督を務めたトム・オブライアンが語った。

クリス・メッシーナ出演 映画『ルビー・スパークス』写真ギャラリー

 同作は、高校時代フットボールチームのスターだったジョン(トム・オブライアン)と、離婚して一人で娘を育てるサム(リッチ・ソマー)はマサチューセッツ州の港町フェアヘイヴンで暮らしていた。だがある日、父親の葬式のために友人デイヴ(クリス・メッシーナ)が故郷に戻ってきたことで、彼らが抱えていた過去のしがらみがぶつかり始めていくというドラマ作品。

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 この映画の企画が生まれた経緯について「クリス・メッシーナと僕は映画の好みがいつも一緒で、いつか一緒に映画を作ろうと話していたんだ。この脚本は、テレビ番組『60 Minutes』が行ったトム・ブレイディ(NFLニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバック)のインタビューと、僕の母親が実際に10年間住んでいるフェアヘイヴンの町や人々に刺激されて書き始めた。皮肉なことに、僕が舞台の脚本を執筆していた(20代の)ときには、その舞台用の脚本が映画に適した脚本だとよく言われてきたが、今回映画の脚本を仕上げてみると、むしろ舞台に適した脚本だと言ってくる人が多かったよ……(笑)」と答えた。

 トムは、今作でクリスと共に脚本を共同執筆している。「お互い俳優で、クリスはL.Aに住み、僕はニューヨーク暮らしだ。さらにお互い映画やテレビの撮影を終えた後に、一緒に脚本を執筆していたから、脚本を仕上げるのにおよそ7、8年も掛かったんだ。その過程は、僕が草稿を書いて、彼がその草稿に対して意見をノートに記し、それを送ってくる形で進めていった。もっとも、クリスがここ2、3年多くのテレビで活躍し始めたため、思ったよりも今作の製作に時間が掛かってしまったんだ(笑)」と語ったが、クリスの知名度が上がったおかげで、この映画が公開できたことも明かした。

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 撮影中に困難だった点は「実はこの映画を撮影したのが、フェアヘイヴンでこの20年間で最も寒かった年で、撮影初日から雪が降っていた。僕らは、もし翌日すぐ雪が解けたら、初日の映像とマッチしなくなることを恐れたんだ。そこでプロダクションマネージャーは、その対処策として(雪のない部分に)白い布をかぶせて、雪と見せかけて撮影をしなければならないと提案してきたが、幸運なことに、その後3週間ぐらいずっと雪が降ったために、僕らは難を逃れたよ。それにこの雪のおかげで、素晴らしい映像を作り上げることができた」と答えた。

 最後にトムは、20代前半から付き合いのあるクリスと共に映画が製作できて良かったと話した。映画は、しばらく会っていなかった友人が本音で語り合い、新たな道を歩み始めていく姿がリアルに描かれている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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