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多くの支援で日本公開が実現!『ハーブ&ドロシー』佐々木芽生監督&ドロシーが感謝の気持ちを語る

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祖母と孫娘のようなドロシー・ヴォーゲルと佐々木芽生監督
祖母と孫娘のようなドロシー・ヴォーゲルと佐々木芽生監督

 ドキュメンタリー映画としては異例のロングラン上映となった『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続編『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』の公開を記念し、佐々木芽生監督と待望の来日を果たしたドロシー・ヴォーゲルが日本の人々への感謝の気持ちを語った。本作は、インターネット上で出資を募るクラウドファンディングによって、915人の出資者から1,463万3,703円の援助を受け、日本における配給が実現したという経緯がある。

映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』写真ギャラリー

 何十年もの間、妻ドロシーの収入で生活し、夫ハーブの収入でこつこつと現代アートを買い集めてきた老夫婦の姿を追い、日本をはじめ世界中で評判となった前作。ドロシーは「反響の大きさにとっても驚いたの。でも、ハーブとのラブストーリーといわれたのは意外だったわ」とにっこり。「映画の中のわたしはわたしを演じているような気がする。本当はもっとシャイなのよ」と打ち明け、「わたしたちは普通の市民。だから身近に感じてもらえたのね」と同作が世界中で受け入れられた理由を分析した。

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 そして、前作の完成から4年。「二人の物語は前作で完結したと思っていた」という佐々木監督だったが、「二人のコレクションを寄贈された美術館が展示会をするというので見に行ったら、彼らと4年も付き合ってきたのに、彼らのこともコレクションのことも何も知らなかったと思ったんです」と再びカメラを回すことを決意。続編となる本作では、二人の膨大なコレクションを寄贈された全米50州の美術館の取り組みを追っている。

 それは、佐々木監督自身のアートを探す旅でもあったといい、本作を多くの支援によって日本で公開することができることに「『ありがとうございます』という言葉では言い表せない」と目に涙を浮かべながら感謝した佐々木監督。「壁画を描いていた頃から、人間は生活をしているだけでは満たされない。どんなときでもアートはすごく大事だと思います」と力強く語った。

 そんな佐々木監督を見守ってきたドロシーは「芽生は家族。他の人が作っていたら、もっと違うものになっていたと思うわ。アートドキュメンタリーなんて、アーティストがベラベラしゃべる退屈なものになりがち。それを多くの人が楽しめるヒューマンドラマにしてくれたの」と絶賛。互いを信頼しそっと寄り添う二人は、まるで祖母と孫娘のようだった。(写真・文:小島弥央)

映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』は3月30日より新宿ピカデリーほか全国順次公開

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