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映画タイトルで大モメだったリー・ダニエルズ監督、邦題に「これだ!」とご満悦

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リー・ダニエルズ監督
リー・ダニエルズ監督

 フォレスト・ウィテカー主演の映画『大統領の執事の涙』のメガホンを取ったリー・ダニエルズ監督が6日、有楽町の日本外国特派員協会で行われた同作の来日記者会見に出席し、本作の邦題について語った。

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 奴隷の子どもとして生まれながらホワイトハウスの執事となり、ケネディ大統領を含めた7人の大統領に仕えた実在の黒人執事の姿を描く本作。今回が初来日となったダニエルズ監督は、大勢の外国人記者を前にし、時折ジョークを交えながらも彼らの質問に真摯(しんし)に回答した。

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 本作は昨年、全米公開を目前に控え、原題の「The Butler」(ザ・バトラー)というタイトルが1916年に公開された別の短編映画と同じだと、米ワーナー・ブラザースが同作を手掛けたワインスタイン・カンパニーに訴えるというトラブルに見舞われた。会場の記者からこの事件への思いを聞かれたダニエルズ監督は「これは映画を製作しているワインスタインとワーナーの話し合いなので、作り手の僕は関与していない」と前置きしながらも「それでも怒りを感じていた」と振り返る。

 しかし「そんな気持ちのまま来日したんだけど、日本では『大統領の執事の涙』というタイトルだというじゃないか」とダニエルズ監督。「これだ! と思ったよ。ちょっと長いから自分だったら『執事の涙』くらいにするかもしれないけどね」と上機嫌に答え笑顔を見せる。

 そんな本作にはフォレストをはじめ、ジェーン・フォンダ、キューバ・グッディング・Jr、ヴァネッサ・レッドグレーヴロビン・ウィリアムズらオスカー俳優たちがキャストに名を連ねている。そこで黒人の男性記者から「インディーズ映画なのにどうしてこんな名優たちが出演を? 全員のギャラが払えるとは思えない」と質問を受けたダニエルズ監督は「まずは素材、ストーリーが良かったからだと思う。オスカー受賞者たちがこの仕事はエキサイティングで、タダでも仕事をしたいと言ってくれたんだ」と返答。しかし「ただ、キャストに(アメリカで大人気の黒人女性司会者)オプラ・ウィンフリーの名前も上がっていたのに、制作にゴーは出なかった。結局、白人キャストの名前があったおかげでようやく制作することができたんだ」と付け加え、アメリカにおける、黒人にとってまだまだ厳しい映画制作の裏側を明かした。(取材・文:壬生智裕)

映画『大統領の執事の涙』は2月15日より全国公開

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