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伝説のバンドT-BOLAN、出してもいいのか…ためらいながら見せた素顔

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T-BOLANのドキュメンタリーフィルムが上映! 上野博文、青木和義、森友嵐士、五味孝氏(左から)
T-BOLANのドキュメンタリーフィルムが上映! 上野博文、青木和義、森友嵐士、五味孝氏(左から) - (C)Being

 2012年に13年ぶりの再結成を果たした4人組ロックバンドT-BOLANが、ドキュメンタリーフィルム『T-BOLAN THE MOVIE~あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた~』の上映に先駆けて取材に応じ、この作品が今まで決して見せなかったメンバーの素顔に肉迫した内容であることを明かした。

 1990年代に「離したくはない」「Bye For Now」などのメガヒットを生み出し、1999年に解散した伝説のバンドT-BOLAN。本作は、ボーカル森友嵐士の心因性発声障害による突然の活動休止から再結成に至るまでの軌跡を、過去のライブ映像や最新映像でつづったドキュメンタリーだ。作中のインタビューでは、森友やギターの五味孝氏が空白の13年間の真相を打ち明け、これまで口を開かなかったベースの上野博文とドラムの青木和義も、音楽から離れ、全く別の職業に就いていた解散後の日々を赤裸々に語っている。

 上野と青木の過去について森友は、「内容は(内田和久二)監督に任せていたので、初めて観たときは驚いた。正直、T-BOLANとして出していいのか悩みました」と本音を告白。確かにT-BOLANといえば、メンバーの素顔を見せずに音楽性で勝負してきたバンド。本作の内容を意外に思う観客もいるかもしれない。しかし森友は、「“どんな仕事にもやりがいがあると気付いた”と作中で言い切った青木に感銘を受けた」という。そして、「起きたことをネガティブに捉えず、自分の選択の先にポジティブを見つけた彼に力をもらった。それはT-BOLANの音楽と同じ力なのではないかと思い、観てくれる人にも届くだろうと考え直したんです」と誇らしげにほほ笑んだ。

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 言葉の一つ一つに強烈なカリスマ性を感じさせる森友。本作について「4人の線がつながっていたことを改めて感じた」と表現した五味。上野は「離れていた時間があるからこそ、今のT-BOLANがある」と感慨深く述べ、青木は「もう一度だけ4人で音を出したかった。再結成はキセキです」と晴れやかな笑顔を見せる。彼らの表情は、再びT-BOLANとして同じ空間に立つ喜びにあふれていた。

 最後に、「観る人が自分の人生と重ね合わせて何かを感じてもらえたら」と語った森友。T-BOLANの復活を心待ちにしていたファンはもちろん、夢を諦めそうになっている人にも観てもらいたい一本だ。(取材・文:斉藤由紀子)

ドキュメンタリーフィルム『T-BOLAN THE MOVIE~あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた~』は2月22日より新宿ピカデリー&なんばパークスシネマ1週間、そのほか1日限定全国上映

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