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国籍も名前も変えて生きた日々…元日本赤軍リーダーと娘を追ったドキュメンタリーが公開

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革命家、そして母として生きる日々とは? 映画『革命の子どもたち』が公開
革命家、そして母として生きる日々とは? 映画『革命の子どもたち』が公開 - (C) Transmission Films 2011

 かつて女性革命家として世界に名を馳せた元日本赤軍の最高指導者、重信房子とドイツ赤軍の女性リーダー、ウルリケ・マインホフ、そして彼女たちの娘という4人の女性に迫ったイギリスの長編ドキュメンタリー映画『革命の子どもたち』が7月に日本公開されることが決定した。

 1960年代後半からの世界的な革命運動のうねりの中で活動し、世間からは悪名高いテロリストとされた重信とマインホフ。本作では、彼女たちの娘として生まれたジャーナリストの重信メイとベティーナ・ロールが、母の人生をたどりながら、自らの視点で彼女たちの生き様を探っていく姿を映し出す。

 ときには偽の名前を使い、国籍も変えて生きなければならなかったメイの人生は壮絶だ。一般的な日本人からは想像もできないであろう過酷な幼年期を過ごし、壮絶な運命をたどった彼女は、その苦悩と服役中の母への思いを涙ながらにカメラに語る。

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 監督は元は人気ジャーナリストとしても活動していた、シェーン・オサリヴァン。当時の貴重なニュース映像や二人に接した人たちのコメントを交え、世間からテロリストと呼ばれる母たちの素顔と、娘たちの生き方を重層的に描き出し、「幸福な社会」とは何かを問い掛ける。

 日本においては、映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』の故・若松孝二監督が公開を熱望。監督の死後、若松プロダクションの協力のもとで公開が決定し、まさに最後の遺言とも言える作品になった。原発再稼働や特定秘密保護法案などへの反対の声も上がる現在の日本。オサリヴァン監督は本作が「1960年代後半に日本で強まった抗議の精神について、またそのエネルギーがどこに消えてしまったのかを、考える助けになれば」と望んでいるという。(編集部・入倉功一)

映画『革命の子どもたち』は7月5日よりテアトル新宿ほか全国順次公開

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