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プリンセス天功が涙をポロポロ…伝説の道化師が作る体感型ファンタジーショー日本で公演

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プリンセス天功(中央)とスラバ・ポルニン(左)
プリンセス天功(中央)とスラバ・ポルニン(左)

 今月6日より東京のシアター1010で公演中の体感型ファンタジーショー「スラバのスノーショー」の創作・演出を手掛けているスラバ・ポルニンとイリュージョニストのプリンセス天功が対談し、エンターテインメントが持つ偉大な力について語り合った。

 「スラバさんは憧れの方。世界のエンターテイナーはみんながスラバさんのショーを観て、インスピレーションを得て自分のショーに取り入れているんです。だから、彼のショーが日本に来ているということにワクワクしています」という天功。本作をメキシコで観たという彼女は「初めて観たときはとっても楽しい一方で、感じ取るもの全てが胸に迫るものがあって、本当に感動して涙がポロポロこぼれました」と絶賛する。

 「家族みんなで観てほしいです」という天功の言葉通り、先日始まったばかりの日本での公演中でも道化師たちの一挙手一投足に子供たちのはじけるような笑い声が響き、紙吹雪が客席を覆い尽くし、巨大なボールが飛び交うラストでは大人も一緒になって大はしゃぎしている。観客全員が歓声を上げて楽しむ姿を、舞台に腰掛けてうれしそうに見ているスラバはその瞬間を「人生で一番幸福なとき」と話す。

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 時にエンターテインメントは大きな力に変わる。二人は、母国で起きた悲劇でそう感じたという。2011年の東日本大震災の後、頻繁に東北を訪れた天功は「わたしのショーを観ている間、一瞬でも心の痛みを忘れていただくことがエンターテインメントの力強さ」と語る。ロシア出身のスラバもまたチェルノブイリの原発事故が発生した当時について「当時カンパニーで事故が起こった場所に近いキエフを訪れていたんですが、最後まで公演を行いました。道化師として傷ついた子供たちに多くの笑いを届けることがわたしたちの役目ですから」と振り返った。彼は道化ドクターという、医師と共に子供たちの心の傷をケアする道化師を養成するスクールも運営している。

 「わたしはお客様に恋をしています。愛を与えれば、愛が返ってくる。そう信じて、道化師を続けてきました」と語るスラバの言葉に深くうなずく天功。二人のエンターテイナーの目には優しさと愛があふれている。「海外のショーでは終わった後にたくさんのカップルがキスをする」というエンターテインメント界の巨匠が作り上げた壮大なショーは、日本の観客にも大きな愛を届けることとなるだろう。

 「シルク・ドゥ・ソレイユ」の有名作品「アレグリア」の道化師が登場する全ての場面を演出したこともある、道化師界の巨匠・スラバが手掛ける本作は、1993年の初演以降、世界30か国以上で上演され、トニー賞やローレンス・オリヴィエ賞といった数々の演劇賞を総なめにした伝説のショー。(編集部・森田真帆)

東京公演は8月17日まで東京北千住のシアター1010にて 大阪公演は8月20日~24日シアターBRAVA!にて

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