東京ごはん映画祭、夢のコラボ企画!美食映画に酔いながら絶品弁当に舌つづみ!
サンセバスチャン国際映画祭が東京ごはん映画祭とオフィシャルパートナーを結んだことから生まれた料理部門の作品賞「TOKYO GOHAN AWARD」。その初代受賞作品に選ばれた美食ドキュメンタリー映画『ファインディング・ガストン(原題) / FINDING GASTON』が11日、都内・表参道ヒルズで開催された第5回東京ごはん映画祭の“ごはんつき上映会“で披露された。
本作は、世界の優れた美食貢献者に贈られるグローバル・ガストロミー・アワード2013を受賞したペルー料理の名シェフ、ガストン・アクリオの食の世界に迫ったドキュメンタリー映画。料理と無関係だったアクリオがフランス料理と出会い、最終的に母国のペルー料理に生かしていくという独特の手法が描かれている。
この日は、ごはんつき上映会のランチBOXを提供したモダンスパニッシュ「ZURRIOLA(スリオラ)」のオーナーシェフ・本多誠一氏と、サンセバスチャン国際映画祭ディレクターのホセ=ルイス・レボルディノス、副ディレクターのルシア・オラシレグイが出席し、映画や母国、食について熱いトークを展開。
東京ごはん映画祭との提携についてレポルディノスディレクターは、「1年前にお話をいただき、今回こうして実現できたことはとても光栄なこと。『TOKYO GOHAN AWARD』というオフシャルの賞を授与していただいたこともすごく価値がある」と感激の様子。さらに、「サンセバスチャン映画祭が開催されている(スペインの)バスク地方は、日本の文化ととても似ています。これを機会にぜひ遊びに来てほしい」と自国をアピールした。
また、若い頃、サンセバスチャンでも修業を積んだという本多シェフは、スペイン料理の素晴らしさについて、「和食にも通じるところですが、素材をどうすればおいしく出来るか、というところに尽きる」と強調。今回、提供したランチBOXについては、「映画を鑑賞できるよう、上を向いていても食べられるものでそろえました。とくに、『ジャガイモトルティーヤのボカティージョ』はおすすめ。スペインで最もスタンダードなサンドウィッチのようなもの」と、自信をのぞかせた。
ふと、周りを見渡せば、若い女性を中心に会場はぎっしり超満員。ワインやビール、ソフトドリンクとともに絶品ランチに舌つづみを打ちながら、幸せそうな表情で映画を観る姿が印象的だった。(取材:坂田正樹)
第5回東京ごはん映画祭は今月24日まで表参道ヒルズなどで開催