オダギリジョー&中谷美紀、小栗監督の独特すぎる演出を明かす

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夫婦を演じたオダギリジョーと中谷美紀

 小栗康平が10年ぶりにメガホンを取った映画『FOUJITA』で初の直接共演を遂げたオダギリジョー中谷美紀が、他の現場では絶対に耳にしないという小栗監督独特の演出について語った。

 1920年代、裸婦を描きエコール・ド・パリの寵児となった日本人画家“フジタ”こと藤田嗣治(1886~1968)は1940年代に日本に帰国し、多数の戦争協力画を発表して日本美術界の重鎮に上り詰めていく。『死の棘』で第43回カンヌ国際映画祭グランプリと国際批評家連盟賞をダブル受賞した小栗監督の、10年ぶりとなる脚本・監督作だ。

 フジタを演じたオダギリと、その5人目の妻・君代を演じた中谷は、これまで同じ作品に出演したことはあるが、直接共演するのは本作が初めて。オダギリは、「同い年の俳優として、中谷さんのことは昔から意識していましたし、好きな女優さんでした。今回やっと共演できることになって、本当に嬉しかったです」とストレートに喜びを表現する。

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 一方の中谷は、オダギリがフジタに瓜二つだったことや、彼の力の抜けたたたずまいなど、現場では驚かされっぱなしだったというが、それ以上に驚いたのは、小栗監督の「棒読みするつもりでセリフを言ってください」という演出だったそう。「監督は私が感情を込めたり、抑揚をつけたりしてセリフを言うのがお気に召さなかったんです。監督の要求にお応えするのがとても難しかった。イチから出直します」とチャーミングな笑顔を見せた。

 しかし、仕上がった映像は決して棒読みとは感じさせない。中谷も、「饒舌じゃないからこそ、余白に込めたものが伝わってきました。でも、このやり方を他の現場に持って行ったらおそらく“棒読み”と言われてしまう」と小栗作品の特異性を語る。オダギリは、「余白から何を読み取るか、観る側が試される。今の時代にとても貴重な作品だと思います」と満足そうに瞳を輝かせた。(取材・文:須永貴子)
 
映画『FOUJITA』は11月14日より全国公開

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