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50代はハリウッドの女優にとって最も怖い年代

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キム・キャトラル
キム・キャトラル

 大ヒットドラマ「SEX AND THE CITY」のサマンサ・ジョーンズ役で名をはせたキム・キャトラルが、話題のテレビドラマ「センシティブ・スキン(原題) / Sensitive Skin」について、現地時間1月29日にニューヨークで行われたAOLのイベントで語った。

【写真】サマンサ~!『セックス・アンド・ザ・シティ2』ギャラリー

 今作は、2005年に英国のBBCで放送された同名番組をカナダでリメイクしたもので、中年の危機(ミッドライフ・クライシス)を描き、キムは主人公ダヴィナを演じた。

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 「SEX AND THE CITY」の終了後、キムは出演すべき役柄を模索していたそう。「あのドラマの開始時、わたしは41歳で、終了時はほぼ50歳だった。50代はハリウッドの女優には最も怖い年代。なぜなら全くこの年代の役柄が無いから! 実際にハリウッド女優のほとんどは30代の半ばから後半にかけて、この問題に気づき始めて、年を重ねていくたびにそれがヒドくなる。アニメを(声優として)演じるならば年齢は関係ないけれど、実際にリアルに問題を抱えた50代の女性を主人公にしたテレビシリーズは、わたしの知る限りなかった」と語った。

 そのため当初はサマンサに似た役を断っていたが、転機が訪れる。「そこでわたしが育った英国に戻ってテレビシリーズ『The Office』を手掛けたジョン・プロウマンに会って、彼からこのBBC版『センシティブ・スキン(原題)』の製作者ヒューゴ・ブリックと共に働くことを勧められたの」というキムは、その時初めてこの番組を観て、リメイク版の製作を決意したそうだ。

 カナダで製作した理由について「この企画を米HBOに持ち込んだ時に、内容をしっかり把握し、輝かせてくれるパートナーに出会わなかったの。ちょうどその時、トロントの舞台『Private Lives』に出演していて、そこのプロダクションチーム、ロムバス・メディアと共に『センシティブ・スキン(原題)』を製作することを決め、2013年に撮影、2014年にはカナダで放送し、そして最近NetflixとiTunesでも鑑賞できるようになった」と答えた。

 今作の注目点は「わたしはこれまでサマンサを含め常軌を逸した役柄が多かった。今回の役柄は、実際のわたしに最も近い役柄だと思う。わたしの年齢に近い人ならば、すぐに直面しそうなことだわ。もし今若い人ならば、年齢を重ねることで持つ疑問や、実際に年を取ることがどういう意味なのかということを、これから自分に訪れることとして観てほしい」とアピールした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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