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テニミュ、特撮ヒーロー経験!30代になった変化…馬場良馬が語る

蛍光色のユニフォームを着こなせるか、当初は不安だったそう
蛍光色のユニフォームを着こなせるか、当初は不安だったそう

 ミュージカル「テニスの王子様」、スーパー戦隊シリーズという2大“登竜門”をくぐり、31歳になった俳優・馬場良馬が、映画『U-31(ゆーさんじゅういち)』で等身大の役どころに挑んだ。主人公と同じく30代という一つのターニングポイントに立った馬場が、その思いを赤裸々に語る。

映画『U-31』予告編

 「モーニング」で連載された人気マンガを実写化した本作。元日本代表で強豪チームに所属していたものの、戦力外通知を受けたプロサッカー選手・河野敦彦(馬場)が、古巣の弱小チームへ移籍し、再起をかけて奮闘するさまを描く。

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 馬場と河野は同じ31歳。演じる上で、共通する部分は多かった。「サッカー選手と役者という違いはありますが、役者にとっても30歳とか31歳は大きなターニングポイント。20代の間は若さで乗り切れることも多少はあるかもしれないけど、30代40代で役者をやっていくとなった時、自分には何があるのだろうと突き詰めていかないと生き残れない。最初の壁が30なんです」というのは、河野の境遇と重なる。

 「30歳になって、より客観的に自分を見てきちんと俳優としての自分自身を建設していかなければならないと考えている時にこの作品に出会えた」のだといい、「役者として何か一つ飛びぬけたものをできないかと悶々としている自分と、河野が移籍してここでもう一花咲かせたいという思いがリンクした。年齢だけでなく、芯の部分も似ていたので、それを上手く表現できればいいと思いました」と明かす。その言葉通り、苦悩する河野の姿からは、演じる馬場の決意のようなものも透けて見える。

 そんな馬場が本格的に俳優業を始めたのは23歳の頃、大学を卒業してからだった。「遅いですよね。僕に芝居を教えてくれた監督がいるのですが、その方が人間25歳までが変われたり吸収できたりするのだと。25を過ぎると自我が強くなり、頑固になる。人格も形成されているから直しづらくなる。そういう意味で芝居力も伸びづらい。『お前は23で、デビューも遅いから死ぬ気で頑張らないと芝居なんかうまくなんかなりゃしないぞ』と言われたのをずっと心に留めています」と語る。

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 それでも、役者の世界に飛び込んだ当時、迷いはなかった。「大学を卒業してこのまま普通に社会に出ていいのだろうか、と若いが故に感じていたんです。でもそのタイミングで今の事務所の社長とめぐり合いました。最初は芸能界=女の子にモテる、みたいな本当に単純な動機で……でも芝居を始めてみたら、めちゃくちゃヘタクソで、いやいやこのまま終われないだろうと思い、今に至ります」。

記事全体
演じた河野と同じ31歳!

 テニミュ、スーパー戦隊と、人気俳優の登竜門と言われる2大作品に出演してきたが、「僕はたまたま運とタイミングが本当によかったから出られただけ、と自覚しています」とおごりはない。約8年の俳優生活については、「あっという間ですね。それだけやっていてまだ自分の芝居はこんなものかと不甲斐なさもあるし、もっと精進していかなければと思う」と話す一方で、役者をやめようと思ったことは一度もないという。「運よくお仕事が繋がっているのもありますが、やめようと思ったことは……今のところは、ないですね」とはにかんだ。

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 取材時点、5本の出演作が公開を控えていた。「忙しいと僕、余裕がなくなってしまうんです」と打ち明けるものの、社長に言われて印象的だったのが、「お前は追い詰められている方がいい芝居する」という言葉だそう。「半分『いいように丸め込もうとしているだけじゃないか』と思いましたが(笑)。冷静に振り返ってみたら確かにそうかもと思った。だから忙しいってことは本当にありがたいことだし、忙しければ忙しいほど、力が引き出せるのであれば僕は全然大丈夫です」と笑顔で周囲への感謝を繰り返していた。(編集部・小山美咲)

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