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三谷幸喜、神の啓示を受ける 優香出演の新作は34幕の大作!

三谷組のスパルタの現場を明かす優香と、三谷幸喜
三谷組のスパルタの現場を明かす優香と、三谷幸喜

 劇作家、映画監督の三谷幸喜が7日、都内で行われた舞台「不信~彼女が嘘をつく理由」初日直前会見に登壇し、神の啓示を受けて本作を作り上げたことを告白した。この日は、段田安則優香栗原英雄戸田恵子も出席した。

【写真】三谷幸喜が優香と二度目のタッグ!舞台「不信~彼女が嘘をつく理由」フォトギャラリー

 本作は、小さな“嘘”が暴走し、狂言、虚言となって巻き起こる悲喜劇をサスペンスフルに描いた、三谷の書き下ろし最新作。

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 脚本、演出を手掛けた三谷は、舞台においては自他ともに認める「ワンシチュエーションコメディー専門」の演出家だが、本作は「この辺で違うもの、新しいものに挑戦した方が良いという神の声」を聞いて台本を執筆。結果、自ら「2時間の芝居であまりない」と話す34幕もある舞台に仕上がった。そのせいで「これだけ稽古場で悩んだことはない」ほど演出に苦労するが、映画を観ているかのようなスピーディーな場面転換を狙ったという。三谷は「セットの小道具はコンピューターの制御により全自動で動かしている」とジョークを飛ばしつつも、「ものすごいお金がかかってしまいましたが、歴史に残る舞台になったんじゃないかな」と冗談を交えつつ満足げに語った。

 しかし、演者は三谷の新作に出演できる充足感だけではないようで、優香は映画『ギャラクシー街道』(2015)以来となる三谷との再タッグに感激しながらも、「(演者が)4人しか出ないので、たくさんのセリフを入れ込んだり、場面転換がいっぱいで、今自分がどこにいるかがわからなくなったり、いろんなことを覚えるのが大変」と吐露。

 舞台での三谷作品に初参加する劇団四季出身の栗原は「昨日、台本が全部出来上がったんですよね?」と確認すると、三谷から「まだ出来上がったかどうかもわからない」と返答され、苦笑いを浮かべつつ、「2か月前に(台本が)あるのが当たり前でやって来たので、すごく刺激的」とコメント。三谷組常連の戸田も「初めての試みが多いので戸惑いながらお稽古しましたけど、その戸惑いが楽しさに変わるにはまだ時間がかかるな……と思いながら初日が開けます」と意外な胸中を明かした。

 そんな中、優香と夫婦を演じた段田だけは楽しく稽古場に足を運んでいたとか。三谷が「本当にうれしそう。(他の稽古場では)いつも嫌そうに入って来るのに……」とぶっちゃけると、段田は「全て優香さんのお力です」と感謝し、優香を照れさせていた。(取材/錦怜那)

「不信~彼女が嘘をつく理由」は3月7日から4月30日まで東京芸術劇場シアターイーストにて上演

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