『ミッドサマー』で話題 『ベニスに死す』元美少年役が出演

『ベニスに死す』より。ビョルン・アンドレセン演じる美少年タージオ
『ベニスに死す』より。ビョルン・アンドレセン演じる美少年タージオ - Warner Bros./Photofest/ゲッティイメージズ

 色とりどりの花々が咲き乱れる美しいビジュアルと、恐ろしいストーリーのギャップが話題のR15+指定映画『ミッドサマー』(公開中)。本作に、1971年の名作映画『ベニスに死す』で伝説な存在となったビョルン・アンドレセンが出演しており、注目を浴びている。

【動画】『ミッドサマー』予告編

 本作は、低予算ながら全米で大ヒットを記録したホラー『ヘレディタリー/継承』(2018)の新鋭アリ・アスター監督によるミステリー。家族を不慮の事故で失ったダニーが、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる「90年に一度の祝祭」に参加したことから巻き起こる惨劇を描く。ヒロインのダニーを演じるのは、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた注目の若手フローレンス・ピュー。そして、この祝祭に参加する人々の一人である老人ダンを演じているのがビョルン・アンドレセンだ。

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 ストックホルム生まれ、現在65歳のビョルンは、スウェーデンの巨匠ロイ・アンダーソンの長編初監督作『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』(1970)でスクリーンデビュー。イタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティトーマス・マンの小説を映画化した『ベニスに死す』で一躍スターになった。グスタフ・マーラーの美しい旋律でも知られる本作で、ビョルンはドイツの高名な老作曲家アッシェンバッハ(ダーク・ボガード)が静養の為に赴いたベニスで心を奪われる少年タージオにふんしていた。カールした金髪と澄んだ碧眼の瞳を持つ彼は、まるでギリシャ彫刻のような美少年で、その美貌は今もなお語り継がれている。

 その後は母国スウェーデンでテレビを中心に活動しているが、日本での劇場公開作は先に触れた2本のみ。ここへきて、『ミッドサマー』ではショッキングな役どころもあって「あの美少年が!」「まさか……」と映画を鑑賞した人々をざわつかせている。(編集部・石井百合子)

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