「テニスの王子様」宍戸亮と歩んだ19年、声優・楠田敏之が思いを明かす

楠田敏之が演じる宍戸亮
楠田敏之が演じる宍戸亮 - (C) 許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

 アニメ「テニスの王子様」で宍戸亮役を務める声優の楠田敏之が、漫画「テニスの王子様」でも描かれることがなかった夢の対戦が実現するとして注目される「新テニスの王子様 氷帝 vs 立海 Game of Future」(U-NEXT配信)での宍戸の活躍、そして19年間ともに歩んできた宍戸というキャラクターへの強い思いを明かした。(以下、前篇のネタバレを含みます)

【写真】「テニスの王子様」声優陣が集結

 今年10月に20周年を迎えるアニメ「テニスの王子様」。記念すべきアニバーサリーイヤーを目前に制作された本作では、原作者・許斐剛によるマッチメイク完全監修のもとオリジナルストーリーが展開。U-17W杯を終え、選手たちがそれぞれの日常に戻った頃を舞台に、跡部景吾率いる氷帝学園中等部と幸村精市率いる立海大附属中学校という、原作でも描かれていない強豪校同士の対戦が実現した。

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「新テニスの王子様 氷帝 vs 立海 Game of Future」
(C) 許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

 氷帝と立海が対峙する物語について、「U-17合宿からW杯という流れの中で、共に切磋琢磨する日本代表の仲間という意識が強かったので、この対戦の話を伺って、そもそも我々はライバル校同士だったということにハッとしました」と楠田は打ち明ける。

 「どちらも個性的な選手が揃う強豪校で、どんな試合になるのか非常に興味深かったです。ただ一方で、必ず勝負がついてしまう、そのことへの不安もありました。許斐先生のマッチメイクですので原作に準ずる位置付けと理解し、どんな結果であろうともすべてを受け入れる。勝負は時の運という言葉の通り、この試合がすべてではないし、大切なのは試合の結果ではなく、ここに至るまで自分たちが何をしてきたかということ。そして、中学最後の試合でどう戦えるかという中身だと考えるようになりました」

 氷帝では、跡部から部長を引き継いだ2年生の日吉若を中心にした活動が始まっていた。代替わりのタイミングとあり、オーダーが注目される中、前篇では、宍戸は鳳長太郎とのダブルスではなく、シングルスで立海の柳生比呂士と戦うことになった。東京都大会の不動峰戦で橘桔平に敗北した出来事から一度はレギュラーを外され、結果としてダブルスで異例のレギュラー復帰を果たしたのが宍戸というキャラクターだ。

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 それゆえ、「跡部の台詞にあったように、私自身も、宍戸は長太郎とのダブルスだろうと予想していましたので、シングルスと知った時は気持ちが引き締まる思いがしました」とこのオーダーは楠田にとっても予想外だった。「にわかには信じられない気持ちもありましたが、そこには跡部の考えや想いがあって、宍戸もそれを感じたから、即座にやらせてほしいと前へ出たのだと思います。宍戸のシングルスへの再挑戦は、私もずっと願っていましたので、跡部が用意してくれたことが非常に嬉しかったです」と思いを語る。

「新テニスの王子様 氷帝 vs 立海 Game of Future」
対戦相手は立海の柳生比呂士 - (C) 許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

 そんな本作において、宍戸を演じる上で大切にしたのは「過去の自分との決着をつけ、かつ跡部の想いに応える」こと。

 「都大会で橘にボロ負けし、レギュラー落ちした宍戸に対して跡部が言い放ったのは『ダブルスでなら、テメェの努力報われるかもな』……この言葉がなければ、宍戸はきっと自分を見失ったまま、テニス部を去っていたことでしょう。跡部の言葉を信じ、長太郎との特訓を経て、ダブルスとして復活し、全国大会まで公式戦は全勝。この二人への深い感謝の気持ちは宍戸にとっての内面的な成長の証。また、振り返ることをやめてしまったシングルスに対して、自分がどこまで戦えるのか、そして長太郎に何が残せるのか……過去に置いてきしまったものを取り戻すことが出来れば、それがシングルスプレイヤーとしての成長。試合中に何度も何度も悔しがる宍戸は、この数か月間の自分に対する問いかけでもあったように感じました。その答えを導き出そうと、私自身も必死でした」

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 まさにその葛藤に決着をつけるようにして勝利を収めた場面の宍戸の叫びは印象的だ。同シーンのアフレコについて楠田は「喜びには間違いないのですが、試合に勝ったことではなく、大きな壁を乗り越えることが出来たという達成感と、この先もテニスを続けて良いんだという気持ちが強かったように記憶しています」と振り返る。

 「この試合に勝つきっかけをくれたのは長太郎でした。強い信頼関係で結ばれた長太郎とのダブルスは、いまの宍戸にとって非常に大切なものではあるけれど、いつまでもダブルスのままではいられない。裸の自分になって戦い、シングルスの自分を取り戻すことで、高等部へ行っても堂々と自分なりのテニスを追求して良いんだという喜びでした」

 まもなく20周年を迎えるアニメ「テニスの王子様」。長く寄り添った作品、また宍戸というキャラクターについて問うと、「2002年4月、テレビシリーズの第29話で宍戸が初登場しますが、これが私にとっての声優デビューでした」と切り出した楠田。

 「サラリーマン時代には全く想像も出来なかった今があるのは、『テニスの王子様』という作品が人生を変えてくれたからであり、そしてこの19年間を支え続けてくれたのが宍戸亮の存在でした。このインタビューを受けながら、宍戸の気持ちなのか自分の気持ちなのか区別がつかない部分もあって、そんな自分自身に正直戸惑いもあるのですが、ここまでたくさんの夢を叶えてくれた宍戸とは、まだまだ行けるところまで、共に歩んでいきたいですね」

(編集部・小山美咲)

アニメ「新テニスの王子様 氷帝 vs 立海 Game of Future」前篇はU-NEXTにて独占配信中 後篇は4月17日配信スタート

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