森田芳光監督、26作品収録ブルーレイボックス発売決定 映画会社の垣根越え

「森田芳光70祭(ななじゅっさい)」プロジェクトではさまざまな施策が始動
「森田芳光70祭(ななじゅっさい)」プロジェクトではさまざまな施策が始動

 2011年に亡くなった映画監督・森田芳光の生誕70周年を記念して、監督26作品と特典映像を収録したブルーレイボックス「生誕70周年記念 森田芳光 全監督作品コンプリート(の・ようなもの)Blu-ray BOX」が、没後10年の命日となる12月20日に発売されることが決定した。

『僕達急行 A列車で行こう』場面写真

 収録されるのは、長編映画監督デビュー作『の・ようなもの』(1981)から、『そろばんずく』(1986)を除く、『僕達急行 A列車で行こう』(2011)までの監督作。デビュー以来、各映画会社で数々の名作を生み出した森田監督。作品の関係先も多岐にわたるなか、会社の垣根を越え、可能な限りのフィルモグラフィーを一つの商品パッケージに収録した。

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 特典映像として、『の・ようなもの』以前の自主映画作品を編集・再構成した「森田芳光の原点」、数作品のメイキング映像で製作現場を再構成する「森田芳光の撮影風景~メイキング・オブ・森田芳光」、「森田芳光本人と、モリタを巡る証言(仮)」などを収録予定。森田監督の秘蔵資料を集めたブックレットも付属する。

 また、リトルモアから書籍「森田芳光全映画」の出版も決定。森田監督の大ファンでも知られるライムスター宇多丸と、森田作品プロデューサーで夫人の三沢和子が、2018年に東京・新文芸坐で行った「森田芳光全作上映会」に伴う連続トークショー全27回を加筆修正のうえで収録。さらに、同期の映画監督たちや後輩監督、俳優、スタッフなどゆかりある人々が、書き下ろし原稿やインタビューを寄せており、唯一無二の「森田芳光研究」となる。そのほか、生誕70周年を記念して「森田芳光70祭(ななじゅっさい)」プロジェクトが始動、森田監督ゆかりの映画館における特集上映の旅、海外でのレトロスペクティブ上映、CS各局での作品特集なども予定されている。(編集部・入倉功一)

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「生誕70周年記念 森田芳光 全監督作品コンプリート(の・ようなもの)Blu-ray BOX」は12月20日発売 価格:11万円(税込み)

ライムスター宇多丸コメント

一人の作り手が歩んできた軌跡を、その始まりから(とりあえずの)終わりまで、点ではなく線として追い続けること……作品毎にオリジナルなコンセプトを「発明」し続け、言わば「一貫性のある自己変革」を繰り返してきた森田芳光ほど、その醍醐味が味わえる映画監督もいないのではないかと思います。今回リリースされるこの画期的ボックスセットと、目下鋭意作業中の単行本「森田芳光全映画」によって、とかく80年代に偏りがちだった従来の批評軸が刷新され、文字通り全ての森田映画が、より正当に評価されるよう願ってやみません。もっとはっきり言ってしまえば、『家族ゲーム』だけが森田芳光の「最高傑作」というわけでは、まーったくないのだということ! 各社を股にかけて活躍してきた異例なまでの人気監督であるがゆえに、そのキャリアを一気に一望できるこの機会は、本当に本当に貴重なものであるということも、改めて強調しておきたいあたりです。

ニューズ・コーポレイション/森田芳光事務所 三沢和子コメント

森田生誕70年没後10年の節目に26作品のブルーレイボックス、書籍『森田芳光全映画』が発売される事になり、国内外の特集上映やテレビ放映も実施して頂くことになりました。
森田映画は何年も寝かせると味が良くなる“ワイン映画” 、何度も観ると別の味が出てくる
"するめ映画" 、隅々まで観ると新しい発見がある"びっくり箱映画"のようなものなのでは! と思います。『森田芳光全映画』の豪華なご執筆陣のアーチストならではの鋭い視線で新たに各作品を観て頂いたり、年代順に当時の撮影秘話と共に観て頂いたり、本人が「僕の映画はストップしたり、繰り返したり、そうやって細かく観て頂けると嬉しい」と言っていた通り、その日の気分に合わせて如何様にも楽しんでください。
森田ゆかりの映画館を巡る特集上映やテレビ放映、また海外での上映も併せ、ひとりの映画監督の生涯の変遷をご一緒に巡って頂くことも出来る素敵な企画を皆様が用意してくださいました。どうぞそれぞれの方法でお楽しみいただければ幸いです。
そしてこれを機に他の沢山の優れた映画監督の作品を、皆様が観やすい環境が整うことへのきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。

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