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永瀬正敏、オダギリジョー&金子ノブアキとの共演に「本当の弟ができたような気持ち」

永瀬正敏「お二人は撮影現場に心を持ってやってきてくれる」
永瀬正敏「お二人は撮影現場に心を持ってやってきてくれる」

 俳優の永瀬正敏が11日、スペースFS汐留で行われた映画『名も無い日』の全国公開初日生配信舞台あいさつ付き上映会に出席。永瀬は兄弟役で共演したオダギリジョー金子ノブアキとの撮影を振り返った。舞台あいさつには監督の日比遊一も登壇した。

【写真】永瀬正敏、オダギリジョー、金子ノブアキが共演振り返る『名も無い日』公開初日の舞台あいさつ

 本作は、カメラマンとしても活動し、映画『エリカ38』なども手掛けた日比監督が自身に起きた実話をもとに描く人間ドラマ。久しぶりに日本に帰国した長男・達也(永瀬)を主人公に、愛知県名古屋市の街で弟の死について思いをめぐらせるさまを描く。永瀬と共にオダギリと金子が小野家の3兄弟を演じる。

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 新型コロナウィルスの影響などもあり、撮影から3年越しの公開となった本作。永瀬は「あっという間だという気持ちもしますし、やっとという思いもあります。心の中がぐるぐるするような感じです」と感慨深げ。コロナ禍で映画館が危機を迎える昨今の状況にも触れて「僕にとって映画館は命のような場所。そこがクローズされるのは苦しかった。でも、ようやくこうして公開できる。この状況をポジティブに捉えられれば」と前を向いた。

名も無い日

 本作は実話がもとになっているとあり、特別な思いがあった様子の永瀬。演じた達也のモデルである監督本人の前での演技に「この物語を映画にするのは監督にとって覚悟のいることだったと思います。撮影現場で疑問点があるとすぐそばにいてくださって、心強さがありました」と振り返る。兄弟役のオダギリと金子の存在も心強かったそうで「お二人は撮影現場にお芝居を持ち込んでくるタイプではなく、心を持ってやってきてくれる。本当の弟ができたような気持ちにさせてくれた」と感謝の気持ちを口にする。

 次男・章人役のオダギリは「金子さんとも永瀬さんともがっつりお芝居をしたことはなかったのですが、やってみていい感じの兄弟だなと思えた。(永瀬は)映画俳優として憧れてきた人でもあった。今回芝居を交わせる喜びがあった。だからこそ最高のお芝居で応えようと思いました」と話した。(取材・文:名鹿祥史)

映画『名も無い日』はシネマート新宿ほか全国公開中

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