奇妙な卵の正体は？北欧ホラー『ハッチング－孵化－』公開決定

　サンダンス映画祭でプレミア上映され話題を呼んだ北欧発のホラー映画が、『ハッチング－孵化－』の邦題で4月15日より全国順次公開されることが決定し、予告編が公開された。謎の卵の孵化をきっかけに、幸せそうに見える4人家族の真の姿が浮かび上がっていくストーリーで、主人公の少女を1,200人のオーディションから選ばれた新人シーリ・ソラリンナが演じる。

【動画】少女が育てた卵の正体は…『ハッチング－孵化－』予告編

　第38回サンダンス映画祭ミッドナイト部門でプレミア上映された本作。主人公は、フィンランドで体操の大会優勝を目指す日々を送る12歳の少女ティンヤ（シーリ・ソラリンナ）。予告編は、幸せそうな家族の姿をブログで紹介する誇らしげな母親の姿から始まる。しかし、1羽の鳥が家にまぎれこみ、母親の冷徹な一面が見えたところでトーンは一変。ティンヤが家族に秘密で温めていた卵は驚くほど大きくなり、やがて孵化。卵から出てきた“何か”をきっかけに、恐ろしい事件が繰り広げられる様子が見られる。

　本作が初演技となるシーリが、母親を喜ばせるために自身を抑制する少女の危うさを熱演。監督を、本作が長編デビュー作となる新鋭ハンナ・ベルイホルムが務める。

　ポスタービジュアルは、ソファを囲んで寄り添う4人家族を収めたもの。なぜか父親、母親、弟の顔は仮面で覆われ、唯一顔をさらしている長女は血のついた巨大な卵を抱えており、不穏な雰囲気を醸し出している。（編集部・石井百合子）

映画『ハッチング－孵化－』は4月15日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他全国順次公開