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『ドライブ・マイ・カー』アカデミー賞脚色賞ノミネート!日本初

第94回アカデミー賞

邦画で初めてアカデミー賞脚色賞ノミネートを果たした『ドライブ・マイ・カー』
邦画で初めてアカデミー賞脚色賞ノミネートを果たした『ドライブ・マイ・カー』 - (c) 2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

 第94回アカデミー賞のノミネーションが8日に発表され、映画『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督と大江崇允が脚色賞にノミネートされた。日本人のオスカー脚色賞ノミネートは史上初の快挙となる。

【画像】カンヌのトロフィーをしげしげと眺める西島秀俊

 『ドライブ・マイ・カー』は村上春樹の短編小説を基に、妻を失った主人公(西島秀俊)が目を背けてきた妻との関係に向き合い、再生へと向かう姿を描いたヒューマンドラマ。シネマトゥデイのインタビューで濱口監督は、村上作品の魅力を「文章自体の運搬能力みたいなものによって最後まで運ばれてしまう。その体験が一番面白い」と表現。映画化にあたってもその部分を軸にしたといい、「やるべきではないと判断したのは、セリフや文章をそのまま映像に移し替えるということ」「逆にやりたかったのは、村上作品に則するように、自分が感じていた“運ばれていくような体験”を再現することでした」と明かしていた。

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 短編小説を3時間弱の長編映画にするにあたり、本作のストーリーには「ドライブ・マイ・カー」のほか、同小説が収められた短編小説集「女のいない男たち」の中から「木野」「シェエラザード」も反映されている。村上の精神に則しながら映画として世界を広げた本作の脚色は高く評価されており、第74回カンヌ国際映画祭でも邦画初の脚本賞受賞を果たしていた。

 アカデミー賞の前哨戦とされるアメリカの映画賞レースを席巻している『ドライブ・マイ・カー』。ニューヨーク映画批評家協会賞では作品賞を受賞、ボストン映画批評家協会賞では作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞の4冠、ロサンゼルス映画批評家協会賞では作品賞と脚本賞の2冠、全米映画批評家協会賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4冠に輝いた。第79回ゴールデン・グローブ賞でも作品賞-非英語作品(旧・外国語映画賞)を受賞している。(編集部・市川遥)

第94回アカデミー賞脚色賞候補は以下の通り
濱口竜介、大江崇允『ドライブ・マイ・カー』
シアン・ヘダー 『コーダ あいのうた
ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ
ジョン・スペイツドゥニ・ヴィルヌーヴエリック・ロス 『DUNE/デューン 砂の惑星
マギー・ギレンホール 『ロスト・ドーター

第94回アカデミー賞授賞式は、3月28日(月)午前7時30分よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて生中継

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