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篠原涼子、ノーと言わないメンタリティー「崖っぷちが楽しい」

ノーと言わない篠原涼子。
ノーと言わない篠原涼子。 - 写真:高野広美

 主演映画『ウェディング・ハイ』(3月12日公開)で、ノーと言わないウェディングプランナーを演じた女優・篠原涼子。劇中では、新郎新婦からの無茶な要求にも「ノー」とは言わず笑顔で応える姿が印象的だが、アイドル、歌手、女優とさまざまな立場で30年以上も活躍するなか、篠原は無理難題に直面したとき、どんな対応を取ってきたのだろうか。

【動画】無茶ぶりしてみた!篠原涼子『ウェディング・ハイ』インタビュー

 篠原は自身が演じたウェディングプランナーという仕事について「どんな仕事も共通していますが、相手の気持ちを考えることって、とても大切なことだと思うんです。ウェディングプランナーにとって最も大切なことは、新郎新婦が気持ち良く式を挙げられるような環境を作ること」と定義づける。さらに「だからこそ無理難題を言われても、叶えようと思える。逆に大変であればあるほど気合が入るだろうし、そこで成功すれば、より達成感が強く得られる」と分析する。

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 こうした考え方は、女優という仕事にも共通する部分があるという。篠原は「ウェディングプランナーも役者も、全体のバランスを整えて把握する必要がある仕事だと思うんです。自分の芝居のことばかり考えていてもダメですし、相手との呼吸を含めて作品全体を俯瞰で見ることも要求されると思います」と語る。

 アイドルグループとしてデビュー後、アーティスト、女優とさまざまな立場で芸能活動を行ってきた篠原。大きく環境が変わるなか、無理難題が降りかかってきたことも数多くあったのではないかと想像されるが「基本的にはノーとは言ったことはないですね」とあっけらかんと話す。

 続けて篠原は「まあ、この仕事って相手から求められなければ続けていけないじゃないですか。それって大きいと思うんです。期待されて『どうですか?』と言われたら、やっぱり頑張りたいと思うし、諦めたくもないですよね。この映画の中越さんもそうですが、崖っぷちに追い込まれたなと思うと、逆になんか楽しくなってくることってあるじゃないですか」と笑う。

篠原涼子
写真撮影の際もサービス精神旺盛な篠原涼子。

 とはいえ、「逃げだしたい」と思ったことはたくさんあったという。「舞台はいつもドキドキが止まらない」と苦笑いを浮かべると「『やります』と自分で受け入れたにも関わらず、ギリギリになると、できるかなと疑心暗鬼になって逃げ出したくなってしまいます」と弱気になってしまうようだ。

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 近年でも、2018年に上演された舞台「アンナ・クリスティ」は追い詰められ、「ノー」と言いたくなったという。「『やります』とは言ったのですが、セリフの量は膨大だし、役づくりもしなければいけない。さらに13年ぶりの舞台で勘を取り戻せるかどうかという不安もありました。ものすごい緊張感で押しつぶされそうでした」と心情を吐露。しかし、「ハードルを乗り越えなければ前に進めないし、自分自身もちょっとMっぽい部分があるのか、そういう状況に立たされると、普段よりも力が湧いてくる感じがするんです」と逆境を楽しめるメンタリティーがあるという。

 俳優活動は30年に渡る。常に一線級での活躍が続くが「評価を期待してお芝居をしているわけではないのですが、自分が演じたことによって、笑ったり感動したりして心を動かしてくださる人がいることは、とてもやりがいになります」と周囲の声が原動力になっていることを明かす。「せっかくこの世に生まれてきたのだから、『できません』より『できます』と言ってチャレンジする方が、きっといい人生になると思うんです」と自身の哲学を述べた。

 最後に、本作について「理屈抜きに、スクリーンで起きている出来事を楽しんでいただける作品です」と満足げに語り、脚本を担当したバカリズムが作り上げたキャラクターの面白さについても「本当に細かいところまで描かれていて楽しめると思います」と見どころをアピールした。(取材・文:磯部正和)

篠原涼子、役者人生の転機は舞台の経験 映画『ウェディング・ハイ』インタビュー » 動画の詳細
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