『ロード・オブ・ザ・リング』ドラマ版、ピーター・ジャクソン監督は関与している？

　J・R・R・トールキンの小説「指輪物語」とその追補編に基づく Amazon Original ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング：力の指輪」に、映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を手がけたピーター・ジャクソン監督は関与しているのか。The Hollywood Reporter でジャクソン監督が言及している。

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　脚本・製作を務めた映画『移動都市／モータル・エンジン』が公開された2019年にシネマトゥデイのインタビューに応じた際、ドラマ版へのサポートを表明していたジャクソン監督。ドラマの配信直前、The Hollywood Reporter の取材に応じたジャクソン監督は「Amazonから、私が関わりたいかどうかという話はありました。私は『脚本を見なければ、質問に回答することは不可能です』と答えました。彼らは『数話分の脚本が完成したら、すぐに送ります』と言ったのですが、その後、送られてくることはありませんでした」と打診はあったものの、企画には一切関与していないことを明言している。

　情報筋によると、ドラマ版の企画・製作総指揮を務めるＪ・Ｄ・ペインとパトリック・マッケイは、ジャクソン監督の参加を目指していたが、権利問題（映画版はワーナー・ブラザースが所有）が浮上したことで、映画とドラマを切り離すことで合意。さらに、ジャクソン監督の起用に積極的だったAmazon幹部の退社や、トールキン財団の反対など、不参加の背景にはさまざまな理由があったと報じている。

　ジャクソン監督の発言に関して、ドラマ版を製作する Amazon Studios は声明を発表。「権利上、私たちはドラマ版を独立したものに仕上げ、映画と完全に切り離す必要がありました。ピーター・ジャクソン監督の映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは最大限の敬意を払っており、彼が『力の指輪』を鑑賞してくれることを楽しみにしています」とジャクソン監督版へのリスペクトを込めて製作していると明かした。

　「ロード・オブ・ザ・リング：力の指輪」は、映画の数千年前となる中つ国“第二紀”を映像化した作品。映画でも活躍した、ガラドリエルやエルロンドの若かりし頃が描かれている。（編集部・倉本拓弥）

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