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光石研主演『逃げきれた夢』カンヌで上映!九州弁が響き渡る

第76回カンヌ国際映画祭

公式上映後、取材に応じた光石研と二ノ宮隆太郎監督
公式上映後、取材に応じた光石研と二ノ宮隆太郎監督

 現地時間22日、第76回カンヌ国際映画祭ACID部門で光石研主演作『逃げきれた夢』の公式上映が行われた。自身の地元でもある北九州を舞台に、人生のターニングポイントを迎えた男を演じた光石は「とっても痛快でした! このカンヌの地で九州弁が響き渡るのはやっぱり気持ちいいね!」と上映に立ち会った感想を語った。

【動画】『逃げきれた夢』予告編

 本作は、定時制高校の教頭・末永周平を主人公にしたヒューマンドラマ。記憶が薄れていく症状によってこれまでのように生きられなくなってしまった周平だが、そもそも自分の「これまで」はそんなに素晴らしいものだったのだろうか……? 彼が冷え切った妻や娘、旧友との関係を見つめ直していく姿を描く。

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 ACID部門は「監督週間」「批評家週間」に並ぶカンヌ映画祭の三つの並行部門の一つで、毎年世界の先鋭的な9作品を紹介している。『逃げきれた夢』のチケットは完売で、静かに穏やかに周平の旅路を追う作品だからこそ、観客は集中してスクリーンに見入っていた。周平を取り巻くユーモラスな人間関係には時に笑いが起こり、上映後には光石、監督・脚本の二ノ宮隆太郎らに温かな拍手が贈られた。

逃げきれた夢
上映後に行われたQ&Aの様子

 上映後に取材に応じた光石は「本作を一般の方と一緒に観るのは初めてだったのでどういう反応になるのか心配していのですが、ちゃんと監督が意図したことをくんで観てくださって。笑いも起こったりしていたので、こういうものはやはり世界共通なんだなと思いました」と手応えを感じた様子。

 観客の集中度合に「こっちも緊張した」という光石だが、「小さな国の小さな町の小さな男の話ですが、だからこそどこの町でも起こり得る。もしかしたらこのカンヌの路地裏にも、同じような悩みを抱えている人がいるのではないかと。だからこそ、どこの国に持って行ってもウケる話だと思います」と分析していた。

 周平の旧友役を務めたのは、光石とは旧知の間柄である松重豊だ。二人の掛け合いでも笑いが起こっており、光石は「まっちゃん、ありがとね! (松重のセリフである)『しゃーしい!(※うるさい)』がカンヌの人にもウケよったよ!」と感謝していた。(編集部・市川遥)

第76回カンヌ国際映画祭は現地時間27日まで開催
映画『逃げきれた夢』は6月9日より全国公開

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