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菊地凛子、主演作公開に感極まり涙 父親役・オダギリジョー「素敵です」

感極まる場面もあった菊地凛子
感極まる場面もあった菊地凛子

 俳優の菊地凛子が29日、映画『658km、陽子の旅』(公開中)の公開記念舞台あいさつに、オダギリジョーらと出席。父と娘を演じた本作での共演を振り返った。壇上には共演者の竹原ピストル浜野謙太、メガホンを取った熊切和嘉監督も登壇した。

【画像】親子役で共演!菊地凛子&オダギリジョー登壇舞台あいさつ

 本作は疎遠になっていた父親(オダギリ)の訃報を聞き、故郷である青森県の弘前へヒッチハイクで向かうことになった、42歳のヒロイン・陽子(菊地)の旅を描くヒューマンドラマ。

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 菊地はヒロインの陽子と同じ42歳、オダギリは現在47歳で、2人の年齢はそれほど離れていないが、本作では親子を演じることに。菊地は「年は離れていないので、オダギリさんがお父さんと聞いたときは最初、『えーっ』って思いました」と当初の印象を述べるが、現場に入るとその印象は一変したとのこと。「当日赤い帽子をかぶって出てこられた時に『あ、お父さんだ』と思いました」とオダギリの雰囲気のある佇まいに驚かされたという。

父親役を務めたオダギリジョー

 「独特の雰囲気をまとっている方ですし、オダギリさんの後に話すと、私まで穏やかに喋ろうとしてしまう。話し方に引っ張られてしまうんです。この空気に呑まれないようにしないといけないなと思いました」と撮影を振り返り、「陽子の向かっていくような性格を考えれば、父役はオダギリさんでよかったなと思います」と笑顔で感想を述べた。

 また、菊地は『空の穴』(2001)以来、約22年ぶりに熊切監督とタッグを組んだことにも感慨深げ。「初めて役名のつく役をオーディションで勝ち取ったのが熊切監督の作品。監督には映画の楽しさを教えてもらいました」と述べ、「その後、縁あって海外の作品などにも出ていましたが、熊切監督が日本で映画を撮っているのは知っていたので、私はもう呼んでくれないかなと思っていたんです。40歳になって漠然と、今後の女優生活について不安を抱えているなか、こうしてまた一緒にやろうと、呼んでいただけた時はすごく嬉しかった」とコメント。

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 さらに「長く役者をやってきてよかった」とも語った菊地は「主人公の陽子のように、私にも、いろいろなことがありました。そんなとき私は、映画を観てよく前向きな気持ちになることがありました。映画に救われてきました」と思いを告白し、途中、感極まって涙を見せる一幕もあった。オダギリはそんな菊地について「素敵です」と述べ、「さっきの(涙を見せる)情緒不安定な感じとかすごく好きです。そういう女優さんって素敵じゃないですか。必要ですよ、そういう感受性が。羨ましさを感じますね」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)

映画『658km、陽子の旅』はユーロスペース、テアトル新宿ほか全国順次公開

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