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Netflixの赤ずきん映画、オール日本人で外国人を演じる!福田雄一監督が裏側明かす

メイキングより主人公・赤ずきん役の橋本環奈と、福田雄一監督
メイキングより主人公・赤ずきん役の橋本環奈と、福田雄一監督 - Netflix映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』は世界独占配信中

 橋本環奈主演のNetflix映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(配信中)が週間グローバルトップ10(9月11日~9月17日)の映画・非英語部門で初登場1位を獲得するなど、反響を呼んでいる。メガホンをとった福田雄一監督は、「オール日本人で外国人を演じる作品」でもある本作について重視したことをオフィシャル資料内で語っている。

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』の撮影風景<10点>

 本作は、青柳碧人のシリーズ累計33万部超えのベストセラー同名小説に基づき、童話の世界で起きる事件を、旅の途中の赤ずきんが探偵役としてスッキリ解決していくストーリー。物語の始まりは、旅の途中、灰だらけの少女・シンデレラ(新木優子)と出会った赤ずきん(橋本)が魔法使いに素敵なドレス姿に変えてもらい、二人で舞踏会へ向かうも、カボチャの馬車で男を轢いてしまう……というショッキングな幕開け。さらに、男の殺人容疑が王子様(岩田剛典)にかけられ、赤ずきんが一肌脱ぐ展開となる。キャストは橋本、新木、岩田のほか夏菜若月佑美桐谷美玲ムロツヨシ加治将樹長谷川朝晴犬飼貴丈山本美月キムラ緑子真矢ミキ佐藤二朗らが参加している。

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 Netflix作品とあって海外の反応も気になるところだが、福田監督は制作段階においてはあえて海外に向ける意識はもたないようにしたという。「『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』はオール日本人で外国人を演じる作品でもあります。映画でここまでガチでやったものは未だかつてないんじゃないでしょうか。そうした特殊な作品がNetflixで世界配信されたとき、海外の方にどう映るのかは正直、全くわかりませんでした。だったら変に世界に向けて』という意識を持たない方がいいとは考えていました」とその意図を語っている。

 福田監督はこれまでにも中国の「三國志」を題材にした『新解釈・三國志』など、古典を大胆アレンジしたコメディーを手掛けているが、『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』もまた凝りに凝ったおとぎの世界が話題を呼んでいる。グリム童話にいかにして挑んだのか? 福田監督は以下のように語っている。

 「タブー感が強いですよね。そこらへんが僕の売りです。しちゃいけないものに手を出すという(笑)。今回も、日本人が何を大マジで外国人をやっているんだという話ですから(笑)。そのうえで今回重視したのは、クオリティの部分です。『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』ではCGをいわゆるエフェクトというよりも背景に多く割いていますが、不思議な森に足を踏み入れた瞬間にパッとその世界観に入り込めるようなものを目指しました。今回は『グリム童話をやる』作品ですから、世界観の構築が重要になる。その辺りの画作りは、非常に上手く行ったと感じています。森のシーンがロケではなくセット撮影になったことや特注した衣装も相まって、人物が背景に対して浮き出ているように見えるんです。それがすごく童話っぽい雰囲気になっていて」

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舞踏会のメイキングより。シンデレラの義姉役の夏菜、継母役の真矢ミキ、赤ずきん役の橋本環奈

 なお、プロデューサーの松橋真三は「衣装合わせも採寸→チェック→最終でもう一回と何度も重ねていますし、シンデレラの家は遠方にロケセットを建造して馬や山羊を手配しました」と舞台裏に触れている。

 衣装を手掛けたのはコスチュームデザイナーの生澤美子。これまで手掛けた作品は、小池修一郎演出の舞台「Newsies」「ポーの一族」「エリザベート」や、劇団☆新感線「髑髏城の七人Season月」、NHK紅白歌合戦でのメガ幸子を含む小林幸子巨大衣装デザイン計7作品のデザインなど。福田雄一監督作品では「ブロードウェイと銃弾」「プロデューサーズ」などの舞台を手掛けており、福田監督は「中世の貴族っぽい衣装をオーダーしました。映画で組むのは初ですが、この時点で作品全体の方向付けが決まりましたね」と衣装の力を強調している。(編集部・石井百合子)

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