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『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー、一人称で書かれた脚本に戸惑い

クリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』アカデミー賞®キャスト特別映像 » 動画の詳細

 第96回アカデミー賞で作品賞含む最多7冠に輝いた、クリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー』(全国公開中)。ノーラン監督が執筆した本作の脚本は、米物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの頭脳と心に観客を導くため、一人称で執筆されているが、同役のキリアン・マーフィは脚本に戸惑いを抱えていたという。キリアンが、主要キャスト登場の特別映像で語っている。

【動画】ノーラン映画、断るなんてイカれてる!『オッペンハイマー』キャストが語る特別映像

 「初めて一人称で脚本を書いた。オッペンハイマーの視点で読み進めてほしくてね」と映像で語るノーラン監督だが、脚本を読んだキリアンは「珍しい形式だから一瞬戸惑った」と告白。「(一人称で書かれている)意味が分かった時、 責任重大だと感じた」とオッペンハイマーを演じるにあたり、より一層気を引き締めたという。

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 「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマーの栄光と没落を描く上で、ノーラン監督は「脇を固める名優も必要だ」と主人公を取り巻く重要人物に主役級俳優をキャスティング。同作でアカデミー賞助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jrをはじめ、エミリー・ブラントマット・デイモンフローレンス・ピュージョシュ・ハートネットケネス・ブラナーラミ・マレックといった名だたる顔ぶれが揃った。

ストローズの戦後パートはモノクロで撮影 - (c) Universal Pictures. All Rights Reserved.

 オッペンハイマーと対立する米原子力委員会の委員長ルイス・ストローズを演じたダウニー・Jr.は、「台本を読んだ瞬間、非常に鋭いビジョンがあると感じた。それを再現できたら名作になるだろう」と確信したという。ビジョンとは、オッペンハイマーの主観をカラーで描き、彼と戦後に対立していくストローズのパートをモノクロで撮影した映像表現のことだ。役については、「ストローズという人物を中立的な視点で理解した。有能で正義感の強い役人だが常に画策している。裏で糸を引いているんだ」と語っている。

 「オッペンハイマーの視点は特異だ。物理学者としての行動や責任にすごく興味があった」とも語ったキリアン。各俳優が難役と真摯(し)に向き合ながら挑んだ撮影の日々を、ノーラン監督は「主要キャストの演技力に加えて、全体としての調和も重視している。それを肌で感じているのは役者自身だ。監督として彼らの視点を持つために毎日現場に足を運んだ」と振り返った。(編集部・倉本拓弥)

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