小芝風花、韓国で初の公の場 佐藤健と共に主演ドラマ会見

俳優の小芝風花が26日、ソウルで行われたAmazon Original ドラマ「私の夫と結婚して」(6月27日より毎週金曜2話ずつ、5週にわたり配信)制作発表会に佐藤健と共に登壇し、初めて韓国のスタッフと組んだ撮影を振り返った。小芝にとって韓国で公の場に登壇するのはこれが初となり、会場に詰めかけた現地報道陣からまぶしいほどのフラッシュを浴びていた。
「私の夫と結婚して」は、韓国で漫画化・ドラマ化もされたNAVERウェブ小説を、日韓共同プロジェクトとしてドラマ化。親友と夫の裏切りにより命を落とした主人公が10年前にタイムリープし、親友と夫を破滅させようとリベンジを図るストーリーで、小芝は主人公・神戸美紗に、佐藤は美紗の二度目の人生で介入してくる部長の鈴木亘にふんする。監督を「ザ・グローリー ~輝かしき復讐」(2022)などのアン・ギルホが、脚本をドラマ「凪のお暇」(2019)、映画『九十歳。何がめでたい』(2024)などの大島里美が務める。
MCに「いま最も勢いのある俳優」と紹介された小芝は「アニョハセヨ~」と韓国語であいさつ。本作のオファーを受けた際「韓国の作品、ドラマも映画も拝見していて、1番好きな映画が韓国の作品だったりもするので、今回韓国の監督やプロデューサーさんとご一緒できるっていうのがすごく嬉しくて、すぐにやりたいですとお返事をさせていただきました」と快諾したそうで、「『7番房の奇跡』という作品がすごく好きで、観た次の日は目がパンパンになるぐらい泣きますね。何回観ても」と韓国の作品への思い入れも明かした。
「私の夫と結婚して」は、昨年パク・ミニョン&ナ・イヌ共演の韓国版がPrime Videoで配信され、日本でも人気を博した。日本版を撮影するにあたり、アン・ギルホ監督は小芝と佐藤に韓国版はあえて観ないように伝えたという。しかし、小芝は好奇心を抑えられなかったのか観てしまったと告白。
「監督に“まだ観てないんだったら観ないで”って言われたのに観ました(笑)。やっぱりすごく面白くて。ドキドキハラハラする部分だったり、同窓会でガラッと変身するシーンだったり、人が惹きつけられるシーンは日本版でもしっかり演じたいなって思いましたし、プラス感情の出し方、日本人の感情の持って行き方というか表現方法をうまく取り入れて演じられたらいいなと思いながら臨みました」
韓国版の人気が高かっただけに初めはプレッシャーもあったという二人。小芝は「ファンの方も多いですし、プレッシャーはあったんですけど、今回この日本のキャストで韓国の方とタッグを組ませていただいて、また後半もオリジナルストーリーになっているので、きっと韓国の「私の夫と結婚して」が大好きな方にも楽しんでいただける作品になるっていう確信を持って臨みました」と日本版に自信を見せる。佐藤も「韓国版も観てすごく楽しませていただいたんですけど、何度観てもいいものはいいなと思った。俳優さんの芝居も、同じことが起きてもこんなに違う感情になるんだってことを気づかせてもらったし、さらに小芝さんもおっしゃっていたんですけど、後半以降は日本版ならではのオリジナルストーリーになっていく。僕も脚本をもらった時に本当にハラハラしながら、どういう展開になっていくんだろうってすごく楽しませてもらいながら読んでいたので、きっと皆さんにも楽しんでもらえるんじゃないかなと期待しています」と脚本のクオリティーの高さも強調した。
最後に一言を求められた小芝は「韓国の地で記者会見をすることがあるなんて本当に緊張したんですけど、素敵な経験をさせていただいて嬉しいです。オリジナルのストーリーもそうですし、今回1人1人役がしっかり掘り下げられているので、ただの悪役じゃないというか、しっかりその人間味あふれた姿を見ていただけると思いますし、とにかく韓国チームの皆さんとお仕事できて、本当に勉強になることがたくさんあったので、またこういう機会が作れるように精一杯これからも頑張っていきたいと思います。ぜひ、もともとこの作品が好きな方も、まだ観ていない方も楽しんでいただけたら嬉しいです」と報道陣に呼びかけた。(取材・文:編集部 石井百合子)


