ウェス・アンダーソン最新作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』航路図とキャラクターポスター9点一挙公開

第78回カンヌ国際映画祭(2025)コンペティション部門に出品されたウェス・アンダーソン監督の最新作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』(9月19日公開)の、航路図とキャラクターポスター9点が一挙公開された。
【画像】『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』キャラクターポスター
本作は、ベニチオ・デル・トロ演じるヨーロッパの富豪ザ・ザ・コルダが、娘で修道女のリーズル(ミア・スレアプレトン)を後継人に任命したところから始まる、クライム・ファミリー・コメディー。架空の大独立国「フェニキア」を舞台に、陸海三つのインフラ整備という一大プロジェクト「フェニキア計画」の危機を打開するため、ザ・ザ・コルダは長らく疎遠だったリーズルと共に資金調達の旅に出る。旅の道中で、ザ・ザ・コルダ自身の暗殺計画を含む、様々な事件に巻き込まれていく様子や、次第に変化していく父と娘の関係を描く。
公開された航路図では、ザ・ザたちの旅路と個性豊かな出資者たちが示されている。ザ・ザたちは、まず最初に山脈鉄道トンネルの出資者であるファルーク王子(リズ・アーメッド)とアメリカの事業家で“サクラメント連合”を経営するリーランド(トム・ハンクス)、レーガン(ブライアン・クランストン)兄弟に協力を求めるが、拒否されてしまう。次に訪ねた砂漠横断内陸水路の出資者であるマルセイユ・ボブ(マチュー・アマルリック)とマーティ(ジェフリー・ライト)とは、ザ・ザが送った偽造脅迫文や契約不履行について激怒され、舌戦を繰り広げることに。さらに、流域水力発電ダムの建設を監督する、はとこのヒルダ(スカーレット・ヨハンソン)を訪ね、彼女の恋愛感情を利用して不足分を負担させようと目論む。
そして最後に、ラスボスである異母兄弟ヌバルおじさん(ベネディクト・カンバーバッチ)に残りの不足分すべてを負担させようとするが、一筋縄ではいかず。また、ヌバルおじさんにはリーズルの母を殺害した疑惑がつきまとっており、母の死の真相を知りたいリーズルはヌバルおじさんを追求するが、果たしてその真相とは。
キャラクターポスターでは、体に包帯を巻きつけ満身創痍な様子のザ・ザや、修道女らしからぬ豪華なロザリオを手にしたリーズルの姿などが描かれている。また、全てのキャラクターポスターに万年筆が置かれているが、これはスイスの筆記具ブランドのモンブラン(Montblanc)の1920年代のアーカイブを忠実に再現した「ヘリテージ ルージュ エ ノワール コーラル」というモデル。2019年に生産終了となったが、本作のために7本限定で復活生産され、本編にも登場するという。(加賀美光希)


