「SHOGUN 将軍」続編はなぜ10年後が舞台に?真田広之、シーズン2での“捻り”を予告

第76回エミー賞で歴代最多の18冠を達成したハリウッドドラマ「SHOGUN 将軍」シーズン2のプレゼンテーションが現地時間13日、香港ディズニーランド・ホテルにて開催された「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025」で行われた。この日は、主演&エグゼクティブ・プロデューサーの真田広之、同じくエグゼクティブ・プロデューサーのジャスティン・マークスとレイチェル・コンドウが出席し、来年の撮影開始を前にシーズン2について語った。
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ジェームズ・クラベルの同名小説を映像化した「SHOGUN 将軍」は、天下分け目の戦いとなった「関ヶ原の戦い」前夜を描き出した戦国スペクタクル・ドラマシリーズ。シーズン2は、第1シーズンの10年後を舞台に、異なる世界から来た2人の男たちの運命が、再び複雑に絡み合う。来年1月からバンクーバーでの撮影を控えており、すでにシーズン3の制作も決定している。
プレゼンテーションに先駆け、シーズン2の新キャスト5名も発表された。結婚後初の夫婦共演となる水川あさみ(綾役)と窪田正孝(日向役)のほか、特撮ドラマ「ウルトラマンアーク」で主人公の相棒を演じた金田昇(秀信役)、榎木孝明(伊藤役)や國村隼(郷田役)ら実力派も名を連ねる。
シーズン1からの続投組では、英国人航海士・按針(あんじん)役のコズモ・ジャーヴィスをはじめ、落葉の方役の二階堂ふみ、戸田広勝役の阿部進之介、樫木央海役の金井浩人、桐の方役の洞口依子、マルティン・アルヴィルト司祭役のトミー・バストウ、吟役の宮本裕子、佐伯信辰(のぶたつ)役の奥野瑛太、お菊役の向里佑香ら10名が発表されている。
新旧キャストの共演について、ジャスティンは「前シーズンをご覧になっているかどうかは分かりませんが、私たちは多くの人を殺しました 。ですので、何人かを補充する必要がありました」とジョークを交えながらも、「今シーズンには、本当にエキサイティングな新キャラクターがいます。前作のキャラクターと新しい顔ぶれを一緒にして、彼らがこの世界観に溶け込むことがとても楽しみです」とクランクインに向けて期待を寄せる。
既報の通り、シーズン2の舞台は前作から10年後となる。ジャスティンは「10年後というアイデアが浮かんだのは、私たちが今テレビをどのように見ているかという現実を認識することが大きな理由でした」と切り出し、「番組制作には時間がかかります。3年前に観た番組のシーズン2で、いきなり前作から5分後の出来事を描くと、視聴者にとっては大変なことです。タイムジャンプを利用したのは、キャラクターを再訪するための方法であり、彼らが過去10年間で何が変わったのかを再発見するためなのです」とその狙いを明かした。
また、シーズン2は「戦争と戦争の代償についての物語でもある」とジャスティンは強調。「私たちが構築している戦闘シーンは、みなさんがこれまでに見たことのないものになると思います」と期待をあおった。
今作からエグゼクティブ・プロデューサーに昇格した真田は「5歳で子役から俳優生活をスタートさせて、日本で40年、ハリウッドで20年、その経験全てをシーズン1に注ぎ込んだつもりでした。それが評価されたのは、人生における大きなポイントとなりました」とシーズン1の歴史的快挙を振り返り、「これを励みに、還暦の身体に鞭を打って、もっと頑張ろうという気持ちになりました」と続編への意気込みを語った。
「SHOGUN 将軍」の成功によって、海外を目指す日本人俳優やクリエイターの挑戦の道が広がった。真田は「昔は夢だと言われたことが、やれば叶うというメッセージになりました。夢は大きい方がいい。自分にチャンスが回ってきた時に、慌てないように、言葉、演技など身につけるべきことをやれば、必ずチャンスがくると思います。『SHOGUN 将軍』も、若いすばらしい才能にチャンスを与えて、世界に紹介する舞台になっています。とにかく、夢を大きく持って、自分を信じて歩いていただきたいと思います」と日本の若き俳優たちにエールを送る。
気になるシーズン2の物語は伏せられたまま。真田たちはこの日も、ネタバレを避けながらトークを繰り広げた。最後にメッセージを求められた真田は、「これは日本のヒストリカルなストーリーですが、日本の歴史で何が起こったかを知っている方でも、自然に驚いて興奮していただける捻りが入っているので、ぜひ期待していただきたいと思います」と日本語でアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
「SHOGUN 将軍」シーズン1はディズニープラスで全話独占配信中 シーズン2は2026年1月撮影開始


