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「ばけばけ」伊武雅刀、本物の住職も感心する再現度 制作統括が明かす起用秘話

「ばけばけ」伊武雅刀ふんする大雄寺の住職
「ばけばけ」伊武雅刀ふんする大雄寺の住職 - (C) NHK

 15日に放送された連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)第12週・第56回から、伊武雅刀演じる大雄寺の住職が登場した。ヒロイン・トキ(高石あかり※高=はしごだか)とヘブン(トミー・バストウ)に、寺に伝わる怪談を語って聞かせる重要な役どころで、二人を寺の墓の前に案内し、その墓にまつわる怪談「水飴を買う女」を聞かせる。大雄寺の住職の初登場にあわせて、制作統括の橋爪國臣が伊武の起用理由や怪談シーンの撮影秘話を明かした。

【明日の「ばけばけ」画像】トキ(高石あかり)は一歩踏み出せず…

 連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。

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 住職がヘブンに聞かせる「水飴を買う女」は、亡くなった妊婦の母親が早くに埋葬されたため、墓の中で赤ん坊が生まれてしまい、幽霊となった母親が赤ん坊を養うために毎晩飴屋に水飴を買いに来るという怪談。幼くして実母と生き別れた八雲自身の幼少期と重なるこの怪談を、八雲は数ある怪談の中で特に愛したという逸話が残っている。

(C) NHK

 橋爪は、怪談を語って聞かせる住職をキャスティングする際、「短いシーンですが、誰でもいいわけではないと思った」とこだわりを持ち、伊武に白羽の矢が立ったと明かす。「ヘブンとトキがそれを聞いて納得できる、二人の心に響く怪談を聞かせる人でなければならない。そこで、ベテランで説得力のある伊武雅刀さんにお願いをしました」

 橋爪と伊武は、本作が初タッグとなった。伊武の持つ雰囲気にすぐに魅せられたとも回顧し、「いろいろなことを達観されている気がしました。この感じ、この雰囲気で怪談を読まれると、聞く方も納得するだろうなと思いました」と笑顔を見せる。「怪談シーンはロケ撮影だったのですが、現場のスタッフもみんな聞き入っていました。とても贅沢な撮影だったと思います。みんながトキとヘブンの気持ちになれたシーンでした」

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 第56回では、伊武がお経を読むシーンもあり、ここでの佇まいも印象的だ。橋爪は「お経を読むシーンがあるというと、伊武さんは『宗派はどこですか?』と聞かれて、今まで(作品の中で)たくさんお経を読んで来たとおっしゃられていました。法華宗は初めてだったそうで、実際お坊さんに来てもらって練習してもらいました。すごく説得力のあるシーンになったと思います」と伊武のお経を読む姿に感心したとのこと。「現場には、大雄寺のご住職にも来ていただきました。とても満足しておられて、『いいですね』とひたすらおっしゃっていたのが印象的でした」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)

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