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ベン・アフレックインタビュー

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ベン・アフレック

気まずくないの? 『偶然の恋人』で別 れたグウィネスと共演する 

 男と女のめぐり逢わせを感覚的に描いた作品『偶然の恋人』。飛行機事故で夫を失い、若くして未亡人となったアビー・ジャネロを、グウィネス・パルトロウが演じている。ロサンゼルスの郊外で、悲しみに耐えながら暮らすアビーは、広告代理店の重役、バディ・アマラル(ベン・アフレック)と出会い、恋に落ちる。しかし、バディが、本当は自分があの墜落した飛行機に乗るはずだったこと、そしてそのチケットをアビーの夫に譲ったことを打ち明ける時がくる。だが2人の関係は、既に深いものになっていた。

 監督はドン・ルース(『ルームメイト』の脚本家)。安易ともとれるストーリーではあるが、見知らぬ 者同士のロマンティックなドラマだ。都会の若手エリートと、夫に先立たれ懸命に生きる若い母親。恋に落ちた2人の片方だけが、この出会いが偶然でないことを知っている。

 脚本と監督を務めたドン・ルースは、このドラマティックなラブ・ストーリーを通 じて、恋愛に絡むリスクについての現実を教えてくれる。バディもアビーも、普通 の暮らしをしている1人の男と1人の母親だ。唯一彼らに共通していることといえば、それは2人とも辛い状況から懸命に立ち直ろうとしているということ。これがもっと普通 の出会いであったなら、彼らはお互い反感を抱いていたに違いない。少なくともアビーの方はそう思える。2人の関係がさらに深まり、とまどっていた2度目の人生にようやく踏み出そうとするアビー。だが、バディとの出会いが、信じていたような純粋なものではないことに気づき始めるのだ。

 ベン・アフレック、グウィネス・パルトロウ主演で贈る『偶然の恋人』は、ロマンスだけでなく、そこにある現実と運命についての物語である。

『偶然の恋人』
公開: 3月春休み 渋谷東急他全国松竹系にて
上映時間:106分

配給:アスミック・エース

 


ロビン・リンチ/翻訳 丹羽美加


  恋愛すると、不安とか期待とか、いろんな思いを一度に味わうだろ
Q グウィネス(・パルトロウ)と共演した『偶然の恋人』について教えて下さい。
A

 ベン・アフレック(以下A) 脚本が気に入ったんだよ。バディって役は、自分ではどうすることもできない一連の出来事を通 して、自分自身のベストな部分に気づいていく男だと思うんだ。最初は、まだ大人になりきれない未熟な男なんだ。外見上はとても成功しているように見えるけど、本当は自分が何を求めているのかもわからない。でも、いろんなことを経て、彼は成長していくんだ。誰かと一緒に生きていくために、難しい決断もしなければならないしね。

Q あなたにとって特によかったことは何でしたか?
A

もちろん、グウィネスと共演できたことだよ。言うまでもないけどね。ドン(・ルース)と一緒に仕事ができたことも最高だった。ドンは、恋をすることで変わっていく人間のリアルな気持ちを、とても上手く引き出すんだ。ドンのすごいところは、ごくありふれたこと、例えば、野球の試合だとか、車のダッシュボードだとか、そういうものから何かを感じさせてくれるところだね。恋愛すると、不安とか期待とか、いろんな思いを一度に味わうだろ。この映画は、そのことを僕たちに思い出させてくれる。そういう鋭さが、普通 のことを通して感じられるんだ。ドンは、本当にその人のことを知りたいと思ったり、応援したいと思ったりする人間について書くんだ。逆境を乗り越えようと一生懸命な人だとか、人生の予測できない出来事に対してもユーモアを失わない人とかね。架空の愛は書かない。本当にそうだと思えることや共感できるものを作るんだ。うわさ通 り、監督としてのスタイルもまたユニークでね。人の動きを観察する力がすごいんだよ。演技には細心の注意を払っていて、演じてる人間のすぐそばでずっと見てるんだ。直感が鋭くて、思慮深いし、一緒に映画を作ってるって実感させてくれる人だよ。

 
  彼女と共演することは、自分の演技を磨くことにもなるのさ
Q グウィネスとの共演はどうでしたか?
A

素晴らしかったよ。グウィネスは最高の女優だね。彼女は、どんなことでも難なくこなしているように見えるんだ。彼女と共演することは、自分の演技を磨くことにもなるのさ。注目度No.1の女優と共演するんだからね。作品にとってもすごくいいことだよ。

Q 本当にただのいい友達なんですか?
A

もちろん。

Q それ以上のことは何もない?
A

(首を振りながら、笑う)

Q 『偶然の恋人』のために、どんな準備をしましたか?
A 僕は、毎日、役作りに励むような、ちゃんとした俳優じゃないからね。撮影の準備ができた現場に行って、ドン・ルースみたいなすごい監督がいてくれて、初めて最高の演技ができるんじゃないかな。。
Q あなたの弟のケイシーが、今映画を撮ってますね。何かアドバイスするつもりですか?
A 僕の「すること」じゃなくて「言うこと」をやれ、ってね(笑)。弟は、そうだな……あいつは、ほんとに頭のいいヤツさ。僕らはおかしな関係でね、時々アドバイスしてもらうのは、僕の方なんだ。あいつは、とてもいい考えを持ってるし、しっかりした判断もできる。ある意味じゃ、僕以上に親父似なんだよ。はっきりした自分の意見と、妥協せずに世の中を見る純粋な目を持ち合わせてるところなんてね。アドバイスや忠告は、あいつが僕にしてくれるんだ。兄貴としての面目は立たないけどね。
  弟は個人主義を貫きたい人間だってこと
Q じゃあ2人は、違う点の方が多いわけですね。
A

似たところだってたくさんあるよ。声なんてそっくりさ。いつも電話に出ると、どっちの声だか、みんなわからないらしい。だけど、やっぱり僕たちは全然違う。一つは、弟は個人主義を貫きたい人間だってことだ。僕にはわかるんだ。あいつが僕のコネで、何かをしたり手に入れたりしたがってるなんて、これっぽっちも思ってないよ。たぶん、あいつはそういうことを何となく汚いことだと思ってしまうんだろうな。僕の弟だってことで、あれこれやってくれる人たちがいるからね。子供の頃からいつもそうだったんだ。僕が小学生になる時、あいつが生まれた。弟だったばっかりに、いつだってあいつは、ちょっとばかり目立つ個性を持ってなきゃならなかったし、何だって一生懸命やらなきゃならなかった。認めてもらうためにはね。あいつの友達は、元々僕の友達なんだ。今でもみんな友達だけど、あいつはみんなより三つ以上も年下でね。子供の時のこの差は大きかった。いつも年上の連中にくっついて遊んでただろ。だから、がんばって速く走らなきゃならなかったし、自分の意見を聞いてもらうにはでっかい声も出さなきゃならない。何だって、普通 以上のことが要求されたってわけさ。でも、それが後になって、すごくあいつの役に立ったと思うんだ。自分に自信があるし、自分のこともよくわかってる。しっかりとした自覚だって持てた。それに比べたら僕は、そういう点じゃ、ちょっといい加減すぎるかな。僕らが、内面 的にどう似てるのか、説明するのは難しいよ。自分の考えが正しいかどうか、僕には自信がないからね。

Q 『偶然の恋人』はヒットすると思いますか?
A みんな、感動すると思うな。グウィネスがほんとに素晴らしいんだ。僕たちも観にいくよ。
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