『二重スパイ』ハン・ソッキュ インタビュー
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今回は北朝鮮の人々がどんな日常生活を送っているのかを想像することから始めました。5年前韓国に北朝鮮の潜水艦が侵入したという事件がありました。 その時一人だけ生き残った方に話を聞いて指導を仰いだり、朝鮮戦争当時韓国側の捕虜なり、40年たっても思想を変えなかった、イ・インモ氏の本を読んだりしてリサーチを進めたんです。
「二重スパイ」は過去、「JSA」は現在、そして「シュリ」は未来の映画だと語る彼の瞳には、南北統一の希望の光が宿る。 「『二重スパイ』では過去の苦い歴史を描き、『JSA』では現在の民族分断の苦悩に泣き、『シュリ』は未来への希望を予感させる映画として、私達の南北問題の三部作がようやく出来上がりました。映画はその国の文化そのものですから、その統一への平和の願いは、必ずや国境を超えてくれると信じています」と、話だけを聞いているとまるで聖職者の演説のような内容である。実際のハン・ソッキュ氏は一つひとつの質問にもきちんと真摯に答える姿勢を決して崩さない、とても誠実で真面目な人柄に誰もが好感を持つだろう。彼が口にするからこそ、現在忘れられかけている南北統一の問題が現実味を帯びてくるのだ。
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